0. さよなら「Edge 1030」、修理という名の破壊
先日ガーミンのサイコン「Edge 1030」の液晶パネルが浮いていることに気付きました。
原因はスマホでお馴染みバッテリーの劣化による膨張です。
注文履歴によると「Edge 1030」の購入は2018年9月でした。
使い始めて丸4年になる直前の出来事でした。
ちなみに使用頻度は週1回未満、1か月2~3回ぐらいです。
ググってみると、「Edge 1030」を公式に修理に出すと税込41,800円…
思い切って「Edge 1040」に買い替えようかと思ったのですが、「Edge 1030」に満足していて金額に見合うメリットを感じませんでした。
そこで安く済ませるべくAliExpressで交換バッテリーを購入し、自分で修理を試みたのですがミスをしてしまい、
「Edge 1030」は天に召され
新しいサイコンを買わざるを得なくなった次第です。
1. 後継もEdge「1000シリーズ」にした理由
ロードバイクを始めた当初、一番最初に購入したサイコンはキャットアイ「ストラーダ」でした。
いろいろ知るにつれ、ガーミンが欲しくなって「Edge 510」を購入。
そこから「Edge 520」→「Edge 820」→「Edge 1030」と買い替えてきました。
最近では新機能への関心もなくなり、ログさえ録れればいいやって感じで使ってます。
なので新しいEdgeを購入せず、ランニングウォッチ「ForeAthlete 235J」をサイコン代わりにすることも検討しました。
(過去記事)
ただパワメとペアリングできないし、「Varia リアビューレーダー」も活かせないんですよね。
レーダーで車の接近を教えてくれる機能は便利過ぎて手放せません。
ちなみに最近のガーミンのランニングウォッチだと、ほとんど「Varia リアビューレーダー」に対応しているようです。
という訳で、やはりEdgeシリーズを再購入することにしました。
こだわりがない上できるだけ安く済ませたいので1040以外を考えたのですが、過去に500シリーズと800シリーズを使った経験から結局1040にせざるを得ませんでした。
- 地図画面が大きい方が快適
- バッテリー持ちの良さ
820から1030に買い替えて感じたのは、地図の表示範囲が広いと現状把握がしやすいということです。
820の地図機能はスマホを取り出さずに済むのでとても便利なのですが、画面が小さくて拡大縮小の描画が遅いので結局スマホに頼りがちでした。
1030ではそういったストレスが少なくなりました。
またバッテリー容量ですが、自分の使い方だと520や820で感じた電池切れの不安が1030ではほぼありませんでした。
このような流れで1040に決定、センサー類は持っているので「Edge 1040 Solar」の方にしました。
2. 「Edge 1040 Solar」を少し使ってみての感想
スマホのアプリ「Garmin Connect Mobile」を使って初期設定を行ったのですが、各種ANT+センサーとのペアリング情報がそのまま継承されて便利でした。
ガーミン公式によると「イージーセットアップ対応」という機能らしいです。
ただ「Variaリアビューレーダー(RTL500)」と 「Varia Vision」は継承されていませんでした。
(追記)2022年11月現在「Varia Vision」と「Edge 1040 solar」はペアリングできていません。RTL500は使用できています。
イージーセットアップですが、スマホの「Garmin Connect」アプリで初期設定を行った場合のみ実行され、PCの「Garmin Express」での初期設定ではダメみたいです。
画面が見やすくて、ちょっとサクサク
1030に比べて、スワイプした時の画面が滑らかです。
とは言ってもスマホには及びません。
またタッチ操作ですが、1030は銀行ATMの操作パネルみたいに「んしょ!」って押し込む感じだったのに対し、1040はスマホみたいに触れるだけで反応します。
全体的にもっさり感が少なくなって、スマホに近づいた感じです。
液晶パネルはサイズ・ピクセル数ともに1030と同じですが、コントラストが向上していて見やすいです。
ソーラー充電モデルの1040にはガーミンウオッチで採用されている「POWER GLASS™」が使われています。
ソーラーパネルは不透明というイメージでしたが、ガーミンは透明なものを開発したそうです。
太陽光で効率よく発電するには透明度が高い方がいいでしょうから、この辺の事情が1030より明瞭になった理由かも知れません。
なお特殊なガラスのせいだと思うのですが、液晶周辺の黒いベゼルが銅色っぽく見えます。
でも液晶表示の黒は普通に黒く見えるんですよね。不思議。
GPS軌跡の精度が上がった
「マルチバンドGNSS」というGPS関連の技術によって、天候や周辺のビルなどの影響を受けにくくなっているそうです。
Stravaの軌跡を比較すると全体的に精度が上がっている印象ですが、その時の状況・条件次第のような気もします。
(シーン1)トンネル周辺
全長100mちょっとのトンネルです。
1030で突入すると、途中でGPS信号をロストします。
1040でも日によって精度にバラツキがあります。
もっと長いトンネルだと1040の優位性が際立つのかも知れませんが、このサンプルでは何とも言えません。

Edge 1030

Edge 1040 その1

Edge 1040 その2
(シーン2)屋根ありスペースでの駐輪
駅の自販機周辺で休憩している時の様子です。
屋根あり壁なしの所に駐輪しています。
1030が駐輪中もウロウロしているのに対し、1040は実際に近いですね。
これは別の日でも1040が優っていました。

Edge 1030

Edge 1040
「ピロリン♪」トーンに変化?
ガーミンユーザーの証であるトーンの音色が今までと微妙に違います。
あとやたらピーピー鳴るようになった印象です。
どうやらリアビューレーダーに捕捉された瞬間に鳴るのは従来通りですが、対象が消えた瞬間も鳴っているみたいです。
「USB Type-C」への変更
iPhone用に「Lightningケーブル」、ライト類の充電用に「USB Micro-B」と、ケーブル2本体制で済んでいたものが3本に増えました。
でも将来はType-Cに集約されそうなので、良い変更だと思います。
操作性が向上したUI(ユーザーインターフェース)
Edgeシリーズのメニュー構造って独特だと思っているのですが、慣れたそのUIからガラッと変わったので戸惑いました。
色々設定する際、「ツリー構造を行って、戻って」という手間がだいぶ減った感じです。
晴天で3時間ぐらいのライドなら、バッテリー残90%以上のまま
評判通りバッテリー持ちは素晴らしいです。
1030だと出発前に充電満タンじゃないと何となく気持ち悪かったのですが、1040ソーラーならあまり気にせずに済みそうです。
【追記】 1時間以上経った後も「経過時間」が「秒単位」で分かる
スタートしてからの経過時間の表示ですが、1030の場合は1時間を過ぎると「秒の位」が表示されませんでした。
これはセグメントを通過する際、ラップボタンを押して計測するほどガチじゃないけどペースは気になる、といった場合に不満でした。
それが1040だと秒単位で分かる表示形式になったので、「ここから頑張れば前回よりいいタイムだせそう」とか比較しやすくなりました。

Edge 1030

Edge 1040 Solar
3. まとめ
「Edge 1030」と比べると色々と使いやすいのですが、トレーニング関係の機能に拘らない人なら無理をして買い替える必要はないかな、と思います。
逆にパワーメーターを使ってトレーニングしている人なら一考の余地ありです。
表示される様々な分析データが、トレーニングのモチベーションを高めてくれると思います。
前述のように一度はスポーツウォッチで済まそうかと思ったのですが、実際に「Edge 1040」を使い始めてみると現在時刻の確認も含めてやはりサイコンは手放せないなと感じました。
蛇足ですが、「Solar」モデルを購入される方は「黒の純正シリコンケースが同梱されている」点にご注意を。
危うく別途購入するところでした。
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