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高山駅から乗鞍スカイラインへ(乗鞍サイクリング・前編)

高山駅コンコース 自転車

サイクリストの憧れである乗鞍。

一度は走ってみたいと思う絶景のコースです。

ロードバイクを始めて6年目にして、ようやくその地を訪れることが出来たのですが…

天気予報は大荒れ

乗鞍を知って以来「いつか走りたい」と思っていたものの、ズルズルと時間だけが経っていました。

「これは思ってるだけで、結局行かないまま人生終わるパターンでは…(汗)」

焦りと恐怖を感じ、今年は意を決して早々に乗鞍観光センターの近くに宿を予約しました。

ですが予定日が近づくとともに、「台風」も近づいてくるという最悪の展開に…。

DNSも考えましたが、台風が過ぎ去る2日目は走れそうな感じです。

ダメもとで天気に応じたプランを考え、決行することにしました。

時間に余裕がないので自走は最小限にし、名古屋から高山まで輪行、そのまま高山から乗鞍スカイラインの入口までバス輪行という感じです。

  • 理想 1日目スカイラインを登り、エコーラインを下って宿泊。2日目は逆を辿って高山から帰る。
  • 本命 1日目は実走せず宿までバス輪行、2日目にエコーラインを登りスカイラインを下る。高山より帰路へ。
  • 緊急事態 乗鞍が通行止めで高山へ戻れなくなったら、松本経由で帰路へ。

お天気まかせの1泊2日、初めての乗鞍への旅が始まりました。

引退直前のキハ85系「ワイドビューひだ」で高山へ

当日の朝、天気予報を再確認。

とりあえず1日目は完全に諦め、輪行解除しないまま宿に向かうことに。

あまり早くチェックインしてもやることがないので、お昼まで高山観光、午後は畳平を散策、最終のバスでエコーラインを下ることをにしました。

名古屋駅から高山本線を走る「ワイドビューひだ1号」に乗り込みます。

30年前に流れたJR東海のCM「メタモルフォーゼ高山本線」がとても印象に残っていて、いつか乗ってみたいと思っていた列車です。

そんな当時の新型車両も引退間近、来年から新型車両HC85系に置き換えられるとのこと。

残り少ないタイミングで、新型にはない展望車に乗ることが出来ました。

この編成での先頭車は下の写真にある貫通型でした。

「ワイドビューひだ」は名古屋を出発すると東海道本線を走り、岐阜に到着するとスイッチバックして高山本線に入ります。

ですから名古屋~岐阜と、岐阜~高山では先頭が逆になるのです。

前面展望を楽しむため先頭の最前列を予約したのですが、岐阜までは最後尾で後ろに流れる景色を楽しめました。

 

連結用の幌があるものの、ハイデッカーな座席から見える前面・側面の開放感ある眺めは素晴らしいの一言です。

見晴らしを良くするため通路より一段高くなっていて、側面の窓枠が肘より低い位置にきます。

飛騨路を満喫できる車窓!

飛騨川に沿って走る高山本線は、外を眺めていても飽きません。

観光スポット「飛水峡」付近です。

美濃太田の先から高山の手前まで、飛騨川に沿って列車は走ります。

前方・左右へせわしなく視線を動かしていると、高山到着を知らせる「ワイドビューチャイム♪」が…。

あっという間の2時間半でした。

高山駅周辺を散策

輪行で重宝した「ヤマトの手荷物預かり」サービス

高山到着の時点では晴れてましたが、予報を見るとすぐに雨が降り始めるとのこと。

高山駅コンコース

悪あがきせず、高山観光を楽しむことにします。

高山駅前

さて、観光すると言っても、輪行袋を携えていると周辺を散策する気力が湧きません。

構内に「手荷物預かり所」がある駅もありますが、ごくわずかのターミナルに限られます。

高山駅には手荷物預かり所はなかったのですが、幸運にも駅のすぐ近くにヤマト運輸のセンターがあり、そこで輪行袋を預かってもらえました。

輪行袋1つで800円、16時の閉店時刻までです。

これは輪行する人には神サービスです。本当にありがたかった。

駅から少し距離がありますが、佐川急便も同様のサービスを行っているみたいです。

「氷菓」の聖地巡礼

高山周辺は京アニの作品「氷菓」というアニメの聖地です。

出発直前に泥縄的に視聴したものの、シーンやロケ地は覚えるまでには至らず。

そこで「舞台めぐり」というアプリを使いました。

GPSで正確な場所と対応するシーンが分かってとても便利でした。

千反田える Ver

聖地と関係ありませんが、「飛騨牛ひつまぶし」を堪能。

脂の乗った飛騨牛がサッパリとした酢飯と相性抜群でした。

(参考)飛騨高山 梗絲(きょうし)

バスで畳平を目指す

高山駅に戻り、隣接した「高山濃飛バスセンター」に向かいました。

券売機で切符を購入してバスの到着を待ちます。

運転手さんに輪行の旨を伝え、バス側面下にあるトランクルームを開けてもらいます。

そこへ自分で輪行袋を入れるのですが、鉄道と違って「横置き」です。

ディレイラー等のドライブトレイン側が袋の中で上になるように寝かせて置きます。

1時間弱で乗り換え場所である「ほおのき平」に到着しました。

ここでも乗車前に切符を購入します。

さっきと同じ要領でバス輪行です。

雨にも負けず気合いで走ろうにも、自転車は「通行止め」でした。

ゲートの係員と運転手が挨拶を交わして、バスは乗鞍スカイラインに突入。

バスに乗っているだけでも、登坂と蛇行の凄さは体感できました。

森林限界を越えたようです。

それにしても凄い霧だ…。

写真でよく見るスポットですね。

実走はできませんでしたが、観光バス旅行気分で楽しかったです。

人生初の畳平は、とても印象深いものに

そして写真でしか見たことのなかった「畳平」に到着!

誰もいない、何も見えないww

気温12℃でした。ちょうどいい位だったのに残念。

小雨程度なら付近を散策しようと思って一眼カメラを持ってきたのですが、これでは遭難しに行くようなものです。

 

仕方ないので売店で時間を潰すことに。

売店スタッフや待機中のバス運転手の方々を含め10人弱の人がいましたが、客は私一人のみ!!

畳平貸し切りですw

飛騨牛まん食べました。

昭和の定番って感じで、懐かしいです。

今晩宿で楽しむ分には荷物にならないので購入しました。

にごり酒とても美味しかったです。

夏にホットがあるのも納得の涼しさ。

2階にある有料トイレです。

携帯を見たりして時間を潰していると、到着時より更に霧が濃くなってます…。

到着時

現在

こうなると乗鞍観光センターから下山用のバスが登って来るのか不安になってきましたが、定刻通り来てくれました。ありがとう。

車内から明日のコースを確認しながら下山、宿に到着

バスに乗り込み、明日登るであろう乗鞍エコーラインのコースチェックです。

濃霧の中、バスは下っていきます。

おお!万年雪だ。

晴れていたら気持ちよさそう。明日晴れるといいなぁ…。

さすがにこんな川みたいな状況で自転車乗る人いないよなぁ…

と思っていたら、途中で一人のローディーとすれ違いました。マジかよ!

無事に乗鞍観光センター近くの宿に到着。

輪行続きだった機材をチェックしましたが、問題なさそうです。

天候の回復を願いつつ、明日に備えておやすみなさい。

そして乗鞍サイクリング2日目が始まるのです。(続く

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