前編の続きです。
乗鞍を走るつもりが、1日目は大雨で願い叶わず。
引き続き微妙な天気のまま2日目の朝を迎えました。
失意と焦燥の2日目の朝
山の神は「出直せ」とのたまふ
出来るだけ早めに出発しようと思い、無理を言って早めにしてもらった朝食を済ませ部屋に戻って準備です。
天気は小雨、眺望は期待できなさそう…。
改めてスマホで乗鞍スカイラインの状況を確認すると、なんと昨日からの積算雨量のため通行止め!!
エマージェンシープラン発動です!
慌てて観光センターから松本方面へ向かうバスの時刻表を確認したところ、約10分後の便を逃すとかなり待ち時間が…。
大急ぎでチェックアウト、輪行袋を抱えたまま小走りでバス停に向かいました。
ギリギリセーフ!
「最近ロクに走っていない貧脚者は出直して来い」ということでしょうね。
結局
乗鞍スカイライン → 乗鞍エコーラインをバス輪行で通過しただけ
になりましたが、リベンジに向けての下見にはなった気がします。多分。
以前松本から乗鞍観光センターまでの自走ルートをチェックしたこともあったのですが、そこら辺に勾配10%の標識はあるし
噂のトンネルは路肩狭くて危なそうだし
松本から来ることがあっても、自分の脚力で自走はやめておいた方が良さそうです。到着までにオールアウトしそうw
ヒルクライムのスタート地点というと、山の麓というイメージでした。
しかし乗鞍観光センターは山の中腹にあり、乗鞍エコーラインにたどり着く前にヒルクライムは始まっているのです。
さすが日本アルプス!
こうなったら松本サイクリングを楽しむしかない
新島々で輪行解除
乗鞍観光センターから乗ったバスの終点が「新島々(しんしましま)」という所でした。
ここから松本駅まで鉄道を使って更に輪行することもできましたが、気合いを入れて輪行解除!
下界まで降りると、とても良い天気でした。
乗鞍方面を振り返ると、天気回復してそうな気もします。
とりあえず松本駅方面に向けて走ることに。
自走と言っても下り基調なので、風が心地よい快適なサイクリングでした。
まぁ、後の塩尻峠で血の味がするのですが…
市街地に近づいたところで、松本城に行くことにしました。
途中で目を引くオブジェが。
後で戻って散策することにします。
黒い壁が美しい松本城
おぉ~、国宝ですか!
実物は想像以上にカッコよくて、写真たくさん撮っちゃいました。
デジイチ持ってきた甲斐がありました。
これは「災い転じて」でしたね。
来れて良かった。
四柱神社とナワテ通り
再びカエルの場所です。
「ナワテ通り」というらしいです。
「蛙大明神」。カエルが祭ってありました。
カエル信仰は昭和の時代に始まったようですね。
城下町らしい風情あふれるスポットです。
神社もあります。
すぐ横を流れる女鳥羽川ですが、武田氏が松本城の外堀の役目をさせるため、この位置に流路を変えたそうです。
そのせいで氾濫しやすくなったとか…。
こちらは川を挟んだ中町通り。昨日の高山を思い出すような街並みです。
外からでも楽しめた「松本市美術館」
スマホで検索し、お次はすぐ近くの「松本市美術館」へ向かいました。
ちょうど前日、台風で「直島の南瓜」が流されてニュースになっていた草間彌生さんの作品があります。
工事で臨時休館中だったのが残念でしたが、屋外の大作だけは観れました。
「あがたの森公園」と「松商学園」
美術館から数百メートルの所に「あがたの森公園」がありました。
旧制高等学校の古い建築物が保存されているようです。
立派な並木道です。
公園の中央には池もありました。
すぐ裏に長野県代表「松商学園」があったので記念に一枚。
塩尻峠を越えて諏訪湖へ
塩尻駅から輪行して帰るつもりでしたが、時間に余裕があったので諏訪湖まで足を延ばすことにしました。
塩尻市から諏訪湖湖岸の岡谷市に抜けるには「塩尻峠」を越える必要があります。
地形図で見る限り大したことないだろうとタカをくくっていたのですが、運動不足と暑さが相まって予想以上にしんどい!
途中で何度も休憩しました。
この状態で乗鞍を完走できたのか、とても不安になりました。
予定変更になって良かったのかも知れません。
後で分かったのですが、塩尻峠は逆方向の方がハードらしいです。助かりました。
諏訪湖に到着
自転車で諏訪湖の周りを走るのは初めてです。
かつて車で通った道を自転車で走る。当時は想像できませんでした。
岡谷ICから諏訪湖岸まで、平坦なようで微妙な下りが続いてました。楽チン!
「ワイドビューしなの」で帰りの途へ
下諏訪駅から在来線で塩尻駅まで戻り、「ワイドビューしなの」に乗り換えて名古屋まで帰りました。
さらば諏訪湖、またいつの日か!
塩尻駅でしなの号を待ちます。
下諏訪駅で特急券を購入する際、一番後ろの席をお願いしました。
SNSで見かけて気になっていた「水ゼリー」をゲット。地元では売ってないんですよね。
夕暮れの木曽路を眺めながら、無事帰宅できました。
バス輪行を初体験
全国的にバス輪行は不可だと思いますが、乗鞍周辺はサイクリストを考慮してか可能な路線があります。
今回輪行した濃飛バス・アルピコ交通の両路線では、いずれも車体下部にトランクを備える「観光バス」タイプの車両でした。
運転手さんに申し出てトランクを開けてもらい、自分で輪行袋を収めます。
立てた状態では高さが足りず、「寝かせた状態」で預けました。
その際、ディレイラーが痛まないようフレームの右側面が上に来るように置きます。(輪行袋のロゴが上、肩紐の穴がある側が下)
地面に寝かせる時と同じですね。
帰ってから気付いたのですが、バスの傾斜に合わせてトランク内で輪行袋がスライドするので、輪行袋の左ペダル付近に傷がつきました。
輪行袋はオーストリッチの超軽量タイプ「SL-100」なので、生地もデリケートです。
今度バス輪行する際は、厚手のソックスを左ペダルに被せるとか、何か対策した方が良さそうですね。
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