とあるキッカケで「響け!ユーフォニアム」というアニメを知りました。
吹奏楽部の主人公が先輩や友人との人間関係に悩みながら成長していくという作品で、とても感動してしまいハマリました。
作品の舞台が京都の宇治市に実在する街並みということなので、ロードバイクで行ってきました。
往路
(1)四日市→亀山 国道1号
平日は大型の交通量も多く、日曜の早朝でなければ避けるルートです。
予想通り快適でした。
(2)亀山→伊賀 国道25号
国道25号といっても、名阪国道(自動車専用道路)でない旧道の方です。
離合困難な狭い箇所も多いので普段から交通量は少なめだと思うのですが、土砂崩れで4輪が完全通行止めになっていたので更に快適でした。
関西本線や川と並走する、走っていて気持ちのいい道です。
(3)伊賀→宇治田原町 県道674号~国道422号~国道307号
ちょっとした山あいを走りました。
補給ポイントが少ないので、夏場は気を付けた方が良さそうです。
急勾配こそありませんが滋賀県・京都府の境まで、「下ったらそれ以上に登る」というボディーブローのような道が続きます。
短いトンネルがいくつかありましたが、いずれも進行方向に広めの歩道があったので、安心して走れました。
ついに京都府の標識が登場!
ここから先は下りメインで楽チンでした。
(4)天ヶ瀬ダムでダムカードをゲット
道路脇の茶畑を見ながら走っていると「天ヶ瀬(あまがせ)ダム」に到着しました。
第2期11話「はつこいトランペット」のラスト付近、滝先生に対する想いを麗奈が久美子に吐露するシーンで登場します。
日曜日ですがダムの管理事務所が開いていたので、初めてダムカードをゲットできました。
そして宇治の市街地に突入です。
宇治周辺の聖地めぐり
ダムから道なりに下ると、聖地の一つ「あがた通り大鳥居」にいました。
作品に度々登場する宇治橋(の歩道)です。
もうテンションあがりまくり!
源氏物語ゆかりの地ということで、関係するモニュメント等があちこちにあります。
宇治橋の東詰、京阪宇治駅のロータリー前です。
1期12話「わたしのユーフォニアム」の中で、久美子が「上手くなりたい、上手くなりたい…!!」と泣きながら駆け出すシーンが下の写真の場所ですね。
帰ってから作品を見直すと、位置関係が手に取るように分かりました。
一旦中心部を離れ、遠い聖地から回っていきました。
動く聖地とも言える京阪電鉄です。
何の変哲もない風景ですが、妙にワクワクしてしまいます。
宇治橋から少し下流にある水道橋を目指します。
堤防上の遊歩道に上がるのですが、自転車走行禁止だったので押して歩きました。
おろしたてのビンディングシューズ「CT5」が大活躍です。
他に人がいなかったので、写真撮り放題でした。
次は東へ向かい、黄檗(おうばく)を目指しました。
補給のために何気なく立ち寄ったセブンでしたが、見覚えがあると思って調べてみてビックリ、ここも聖地でした。
下校途中の買い食いシーンでの定番の場所です。
そして道沿いに少し南下して曲がると、次の聖地が目の前に現れます。
第2期9話「ひびけ!ユーフォニアム」で、あすか・香織・久美子の3人の下校シーンで登場する階段です。
この辺りは丘を造成した住宅地らしく、ここから坂道を登った奥に北宇治高校のモデルとなった京都府立莵道(とどう)高校があります。
団地の中を抜ける道には「羽戸山第3児童公園」ほか、通学のシーンで出てくる聖地がいくつかあります。
次に黄檗から一駅北の「木幡(こばた)」に向かいました。
京都アニメーションの建物と、近くの直営ショップが目当てです。
ここから数々の名作が送り出されているわけですね。
すぐ近くに直営ショップがあります。
オフィシャルグッズで溢れかえっていて、京アニファンにとって垂涎ものです。
クリアファイルなどを購入し、記念にガチャもしました。
ここから宇治の中心街に向かって引き返しました。
途中の京阪「木幡3号踏切」でパシャリ!
第1期7話「なきむしサクソフォン」で、香織が晴香の家へ見舞いに行ったシーンの終わりで登場します。
京阪黄檗駅と近くの「中路ベーカリー」です。
パンを買い食いするシーンで登場しますね。
店内には「響け!」を意識した商品もあります。
再び京阪宇治駅前を横切り、平等院と反対側の川岸にある宇治神社に向かいました。
朱色の朝霧橋、とても鮮やかです。
宇治神社です。
撮影時には気づかなかったのですが、鳥居がなくなっていて根元のコンクリート部分だけが残っています。
どうやら先日の台風で被災したようです…。
少し入った右手に手水舎(ちょうずや)があります。
第1期7話「なきむしサクソフォン」で久美子と秀一が雨宿りする場所ですね。
ウサギである理由ですが、「神様が迷っている時にウサギが道案内をした」という言い伝えがあるそうです。
河川敷にロードバイクを停めたまま、ダッシュで本殿まで参拝しました。
源氏物語おみくじを引きました。おみくじは栞として使えるそうです。
再びロードバイクに跨り、大吉山の入り口を目指しました。
途中に「宇治上神社」がありました。もともと宇治神社と合わせて一つの神社だったそうです。
本殿は平安後期に造られたらしく、現存する最も古い神社建築として国宝に指定されています。
大吉山(だいきちやま)へ登るシーンで登場する「さわらびの道」です。
さわらびは「早蕨」と書き、「芽が出たばかりのわらび」や「表が紫、裏が青(緑)の着物などの色の組み合わせ」といった意味があるようです。
源氏物語と関係がある早蕨之古蹟(さわらびのこせき)が由来だと思われます。
台風による倒木のため、大吉山への登山道は通行止めでした。
大吉山を歩いて登るために新しいシューズCT5を買ったようなものでしたが、当日は時間的にも無理でした。
神社の奥の道なので自転車はNGだと思い、どこかに停めて徒歩で登ろうと思っていました。
しかし後でググってみると、ママチャリやMTBで登っている人がいるのでマナーを守れば大丈夫そうですね。
宇治橋を渡って再び平等院側の川岸です。
平等院の参道を奥まで進むと堤防に出れます。
堤防に上がると、ちょうど「橘橋」のたもとに出ます。
ここから少し上流に向かって歩いたところに「井川用水機場」があります。
河川改修工事の後で、作品中と外観が変わってしまっています。
そしてすぐ横に「久美子のベンチ」があります。
「あじろぎの道」は「網代木」と書くそうです。
あじろぎは網代漁(あじろりょう)で使う網代(あじろ)を繋ぎとめるための杭のことで、網代とは「網(あみ)の代わり」に竹や木を細かく立て並べたものらしいです。
さすが歴史ある古都、小難しい趣のある名前をつけていますね!
平等院に入る時間がなかったので、あじろぎの道から撮影しました。(盗撮みたい)
宇治に来て平等院に入らない観光客って一体…。
帰り際、補給がてら「ひやしあめ」を戴きました。
JR宇治駅です。ここも聖地スポットですね。
第1期8話「おまつりトライアングル」の葉月と緑輝の待ち合わせ場所です。
あの話を思い出して、胸が痛みます…。
ロードバイクでの「ユーフォ聖地巡礼」まとめ
経過時間は天ヶ瀬ダムを出発してから約4時間でした。
割りとマッタリと散策したので、要領よくテキパキ回ればもう少し回れると思います。
莵道高校などは駅から結構離れているので、ロードバイクだと便利ですね。
以前の「君の膵臓をたべたい(実写版)」の聖地巡礼も楽しかったのですが、今回は大好きな作品ということもあってか、よりワクワクした気分で回りました。
https://rikeiblog.yokkaichi-city.jp/2017/09/%e3%80%8c%e5%90%9b%e3%81%ae%e8%86%b5%e8%87%93%e3%82%92%e3%81%9f%e3%81%b9%e3%81%9f%e3%81%84%e3%80%8d%e8%81%96%e5%9c%b0%e5%b7%a1%e7%a4%bc%e6%96%b0%e5%b9%b9%e7%b7%9a%e8%bc%aa%e8%a1%8c/
そして作品のシーンと同じ風景を見つけた瞬間は、2次元と3次元が融合するような不思議な感覚に陥りました。
それだけ「響け!ユーフォニアム」の背景がリアルということなのでしょうけど。
今度は大吉山登りたいなぁ…。
巡礼ルート
- 天ヶ瀬ダム
- あがた通り大鳥居&宇治橋
- セブンイレブン黄檗公園前店
- なかよし保育園前(階段)
- 莵道高校正門
- 京アニ本社&Doショップ
- 木幡3号踏切
- 京阪宇治駅
- 宇治神社
- 宇治上神社
- 大吉山入口
- 井田川揚水機場
- JR宇治駅
帰りは輪行で
帰りは予定通り輪行しました。
ちょうどJR奈良線が信号機故障で運転見合わせになっていたのには焦りましたが、駅について間もなく運転を再開したので助かりました。
JR宇治駅を出発したあと、木津駅で奈良線から関西本線に乗り換えます。
そして木津から加茂(終点)まで1区間だけ乗ります。
さらに加茂で亀山行きに乗り換えるわけですが、なぜこんなにこま切れなのかと言いますと、関西本線は加茂~亀山の区間だけ非電化(ディーゼル)なのです。
ですから木津・加茂・亀山の3駅で乗り換えました。
しかもダイヤが乱れていたせいか、加茂と亀山でそれぞれ50分弱の接続待ちという、とても効率の悪い輪行になってしまいました…。
でも亀山以西の関西本線に乗るのは初めてだったので、結構楽しかったです。
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