予想しなかった事態が発生してしまい、手元にフルクラムの「レーゼロ・アルミ(C17)」と「レーゼロ・カーボン」が同時に存在するというとても贅沢な状況になってしまいました。
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Wiggleで50%オフのレーゼロ・カーボンが買えてしまった
Wiggleでアルミのレーゼロ(C17)を購入した数日後にコトは起きました。 ハンパない競争率!Wiggleのレーゼロ・カーボン アルミのレーゼロも定番の人気商品ですが、さらに高価格のレーゼロ・カーボ ...
折角なので、少しばかり両者を乗り比べてみた素人インプレをお届けします。
ホビーライダーの方が「買ったらこんな感じなんだ」とイメージするのに参考になれば幸いです。
「レーゼロ・アルミ(C17)」と「レーゼロ・カーボン」の違い
両者を乗り比べたといっても、
- 「レーゼロ・アルミ(C17)」は、アルミフレームの「ビアンキ・インプルソ」
- 「レーゼロ・カーボン」は、カーボンフレームの「ピナレロ・FPクアトロ」
と異なる素材のフレームで使用しました。
またタイヤも「パナレーサー Evo3 Light」と「ミシュラン Pro4」で異なります。
予めご承知おきください。(条件違いすぎ…(;'∀'))
ホイール重量の違いについて
まずホイールの重量の比較です。
レーゼロ・アルミ(C17) | 1518 g |
レーゼロ・カーボン | 1358 g |
公称重量の比較で160グラムもカーボンの方が軽いです。
ホイール重量でこれだけ違うと私レベルでも差が分かっちゃいます。
ですからそれぞれの印象は
- アルミ・レーゼロ → 普通(に軽い)
- レーゼロ・カーボン → (明らかに)軽い
という感じです。
よく考えたら軽量アルミクリンチャーの「デュラC24(WH-9000-C24-CL)」が公称重量1387(g)ですから、それよりレーゼロ・カーボンは軽いんですね。凄いことです!
アルミのレーゼロでも十分すぎるスペックですが、軽さを追求する方にはデュラC24に匹敵するレーゼロ・カーボンの軽さはとても魅力的です。
ちなみに似たようなリムハイトのカーボンホイール(CL)として「クアトロ・カーボン」と「ボーラ・ワン35」がありますが、リムハイトやハブ素材の違いのせいか、ちょっと重たいです。
クアトロ・カーボン(40mm) | 1555 g |
ボーラ・ワン35(35mm) | 1405 g |
乗り心地について
アルミ・レーゼロに初めて乗った時は

という印象でした。たぶんワイドリム化された後のモデルで、25Cのタイヤを履いていたせいだと思います。
ナローリムの23Cのタイヤを履いたレーゼロだったら、また違った印象になったのではないでしょうか?
一方でレーゼロ・カーボンのファーストインプレッションは

という感じでした。
「無風の平坦」でレーゼロ・カーボンとボーラ・ワン50(CL)をブラインドテストしたら区別付かないかもしれません。
両方とも25Cのタイヤ履いているせいか、私の中では「レーゼロは硬い」という印象は薄いです。
剛性について
同じアルミスポーク採用の両ホイールですが、印象としてはアルミ・レーゼロの方が剛性がある感じです。
以前もインプレしたように登坂時にアルミ・レーゼロは「ガッチガチのスポークの束を回している感」が強いんですよね。

アルミのレーゼロ(C17)のリアハブ周辺です。
それと比較するとレーゼロ・カーボンはそういう感じはなく、デュラC24より剛性があるのは何となく分かるのですが、アルミ・レーゼロほど自己主張していない印象です。
例えるなら「アルミのレーゼロより細いスポーク」のホイールみたいな感じです。リムハイトの差の分だけ長さが違うだけで、同じアルミスポークだと思うのですが不思議です。(フランジの素材が違うせいもある?)

レーゼロカーボンのリアハブ周辺です。
「アルミのレーゼロ」の「レーゼロ・カーボン」、どちらがお薦め?
カーボンホイールは「ダウンヒル時のブレーキ熱」と「輪行時の扱い」がネックだと思っています。
ロングライドで見知らぬ土地をガシガシ走って、もしかして帰り輪行しちゃうかも…、というケースならアルミのレーゼロが気楽でいいですね。
限界に挑戦するようなロングライドなら「デュラC24」を履いていきたいですが、体力的にまず大丈夫な距離なら同じアルミでも「デュラC24」より「アルミのレーゼロ」の方が楽しいライドができそうな気がします。
近所に「勾配がキツイのに道幅が狭く、歩行者(登山者)が多い道」があるのですが、そこを下る場合は「ブレーキ引きっぱなしで超徐行」か「いっそのこと自転車を降りて歩く」かという感じになるんですね。こういったコースではアルミ製のレーゼロだと心強いです。
一方、近所でStrava区間のタイムを狙うような走り方ならレーゼロ・カーボンでしょうか。
やはり軽いので平坦も登坂もアルミのレーゼロより楽です。
アルミ・カーボンどちらでも「レーゼロ」はやはり「レーゼロ」。
「履いてて楽しいホイール」なので買って損はしないと思います。