昨年アルミの軽量ホイール「DURA-ACE C24 CL」を購入しました。
何と言っても「軽い」ので、ヒルクライムがとても楽になりました。
また、ロングライドにおいてもソフトな乗り心地で、とても快適です。
レースに出ない私には「万能ホイール」と言っていいぐらい不満のないホイールなのですが、レーゼロの記事を読んでいて安易な妄想が頭に浮かぶようになりました。
「レーゼロの剛性に頼れば、体重を活かしてヒルクラが更に速くなるかもしれない…」
身体能力ではなく、機材の力でタイムの向上を目指す試みが再び始まりました。(汗)
4種類の「レーゼロ」
アルミスポーク採用による剛性の高さが売りのレーゼロですが、レーゼロの名を冠した商品が現在4種類あります。(ディスクブレーキ版を除く)
公称重量 | リム素材 | 特徴 | |
レーゼロ LG C17 | 1518 g | アルミ | ノーマル版。(アルミ版は3つとも最近ワイドリム化された。) |
レーゼロ Nite | 1506 g | アルミ | ブレーキ面に特殊加工が施され、制動力と見た目の黒さが売り。 |
レーゼロ COMPETIZIONE | 1510 g | アルミ | 唯一CULTハブ採用(他はUSB)。チューブレスとの2Way-Fit。スポーク1本など挿し色の赤が特徴的。 |
レーゼロ Carbon | 1358 g | カーボン | 「カーボンクリンチャーの最高峰」との呼び声高く、否定的コメントが少ない。 |
価格帯については
カーボン(Carbon) > コンペティツィオーネ(Competizione) ≒ ナイト(Nite) > ノーマル(LG C17)
となっています。
剛性感さえ確認できれば取りあえず満足なので、ノーマル版のレーゼロ(LG C17)で十分かなと思いました。
しかし、どうせレーゼロを買うならもうちょっと頑張って「レーゼロ・カーボン」を買っておいた方が良さそうな気もします。
雑誌のレビューもかなり好評ですし、つむりさんも「ノーマル版レーゼロの全ステータスをアップデート」した感じと評されています。
しかしこのレーゼロ・カーボン、最安値と思われるWiggleでの在庫がないことや、何と言っても「ブレーキ熱でカーボンが溶ける恐怖」がネックです。
(正確にはカーボンでなく、エポキシ樹脂と呼ばれるカーボン素材の接着剤が溶けて問題になるそうです。)
「ヒルクライムのタイムを上げようとレーゼロを購入するのに、ダウンヒルのブレーキ熱が怖い」
となると、そのうちヒルクラで使わなくなって買う意味がなくなりそうです…。
- スペック的な満足度でいうと、レーゼロ・カーボンを買うのがベスト。
- でも自分の考える用途的には、ノーマルのレーゼロが一番コスパが良く実用的。
という結論になり、ノーマルのレーゼロを購入することに決めました。
初めてWiggleの価格保証(プライスマッチ)を利用
ワイドリム化されたレーゼロ(C17)の価格を調べてみると、関税等を考慮しても海外通販の方が安い状態でした。
いくつかの海外通販を使ったことがあるのですが、幸いまだトラブルらしいことは起きていません。
少しでも安く手に入れるに越したことはありませんが、できれば日本語サポートが充実していて使い慣れているWiggleで購入したいところです。
Wiggleで85,000円のレーゼロですが、ProBikeKitだと81,870円、更に公開されているクーポンを使えば2800円オフで79,070円で購入可能です。(両サイトとも在庫ありの状態です。)
他の海外通販にもあるサービスですが、Wiggleにも価格保証サービス(プライスマッチ)があります。
[Wiggle](Wiggleが認めた)ライバル業者の方が安かったら、ウチもその値段まで値引きしますよ~!
というサービスです。
その際の条件は以下のような感じです。
- 同じ型番・サイズ・色の商品であること。
- ライバル業者にも在庫があること。
- 配送料を含めた価格での比較であること。
- クーポン値引き後のライバル価格でもOKだけど、クーポンは誰でも使えるように公開されているものであること。
- 購入前はもちろん、購入後も7日以内なら差額を返金・バウチャーにして還元。
- 自分がWiggleで購入した直後にWiggleでセールが始まって安くなった場合はNG。
【Wiggleのプライスマッチ対象業者】
- 国内: Amazon、Bici-Sana、サイクルベースあさひ、サイクルヨシダ、ワールドサイクル
- 海外: Bellati sport、Bike 24、bike INN、Chain Reaction Cycles、Cycling Express、Evans Cycles、Merlin Cycles、Nashbar、Planet X、Pro Bike Kit、Total Cycling
Wiggleへの商品価格保証の依頼手順
①最初にライバルの「Pro Bike Kit」のサイトで、クーポン適用後のカートの価格をスクリーンショットで保存しました。
②次にWiggleのサイトにログインしてメニューから
「ヘルプ」→「お問い合わせ」
のページへ移動します。
③お問い合わせフォームの項目「カテゴリを選択してください」から「商品価格保証の依頼」を選択します。
必要事項を入力の上、添付ファイルとしてスクリーンショットをアップロードします。
④ライバルサイトの見積もりでクーポンを利用した場合は、一番下の「メッセージ」欄に使用した「クーポンコード」を入力しておきます。
⑤おそらく24時間以内に日本語対応の担当者さんから何らかの返事(メール)が返ってきます。
⑥申請に問題がない場合は、日本語担当者から本社担当部門に決済が回され、1~2日程度でバウチャー(クーポン)コードがゲットできると思います。
⑦入手したコードを使い、価格を確認したのち支払います。
このような流れでWiggleでProBikeKitより1円安い価格でレーシングゼロを購入することができました。(総計83,069円)
(参考)Wiggleでレーシングゼロ購入した際の総費用の内訳
値引き後のWiggle価格 79,069円 関税 0円 消費税 3,087円 地方消費税 809円 通関料 200円 (注)一緒にスプロケも購入したので、荷物全体の総額は85,222円で、それに対しての消費税・地方消費税が掛かっています。
細かい数字は切り捨てられて、実際に配達の日本郵便の方に支払った金額は3,800円+200円で計4,000円でした。
「Fulcrum Racing ZERO」開封の儀
5つ目のホイールですが、すべてWiggleで購入しています。
海外通販にもだいぶ慣れてきましたが、ホイールの段ボールを開ける時はやっぱり興奮しますね!
ビアンキの完成車についていたのが同じフルクラムの「Racing Sport」というグレードなので、2つ目のフルクラム・ホイールです。
ハブにぶら下がっているタグに、組み立て作業者のサインがちゃんと記入されています。
同梱物です。クイック、スペーサーと、スポークに取り付けるセンサー用マグネットみたいですね。
重量測定です。まずは前後クイック合わせて116グラム。
クイックなしの前輪は644グラム。
同じく後輪は840グラム。
ロゴがシールなのが残念ですが、遠目からはわかりません。
「パナレーサーRACE L EVO3(Light)」を装着
タイヤですが、今回も無難にコンチにしようかと思ったのですが、自分の感触で色々なタイヤを確かめたいと思い、パナレーサー製「RACE L EVO3 (Light)」を購入しました。
(メーカー説明書き)
ZSG Dual Compound + ProTite…
トレッドには天候を問わず高いグリップ力を発揮する「ZSG Dual Compound」を採用。
PT(Protection Technology)に比べてより高い耐貫通パンク性能を誇る補強材「ProTite」をトレッド下部のみに配置することで、軽さと耐パンク性能を高次元でバランス。ヒルクライムやタイムトライアルに対応する軽量タイヤ。
オールラウンド的な「RACE A EVO3」の25Cが240gなのに対して、ヒルクライムやレース用途であるこちらは200gと軽量です。
軽いと思っているブリヂストンのエクステンザ・ビコローレが23Cで205gなので、驚異的な軽さです。
チューブはミシュランのラテックスを使用しました。
現在のデュラC24と同様「軽量タイヤにラテックスチューブ」という組み合わせですので、ホイールの差がわかりやすいと思います。
レーゼロを履いたビアンキ
タイヤの「RACE L EVO3」はロゴなど控えめでシックな印象です。
そしてレーゼロも、リムに輝く黒とシルバーのロゴ、太い黒色エアロスポーク…
思っていた以上に「引き締まって強そうな」雰囲気です。
ボーラワンがムキムキ筋肉マンだとしたら、レーゼロは細マッチョみたいな感じですね。
そして個人的にそそられる部分はリアハブ周辺です。
ガンメタっぽいフランジの色と、ニッケルメッキが施されたアルテ・スプロケの色が妙な一体感を醸し出しています。
ディープリムでないので見た目には期待していなかったのですが、いやいやどうして、見れば見るほど美しいぞ…。(*´Д`*)
「レーゼロ」のファースト・インプレッション
レーゼロが届いた直後に、養老の滝(岐阜県)に面白そうなヒルクライムコースがあることを知り、そこへ赴くことにしました。
折角なので往復の途中に二ノ瀬峠を入れた「ヒルクライム満喫コース」にしてみました。
平地でのインプレッション
乗り始めてすぐ感じたのは、25Cのタイヤの太さでした。
同じ太さのボーラ・ワンと似た接地感で、安定している感じです。
信号でのストップ&ゴーですが、デュラC24に比べて回し始めが何となく力が要るような気がしましたが、加速性能とかは分かりません。
「硬い」と評判の乗り心地ですが、25Cのタイヤを装着しているせいか覚悟していたほど硬いとは思いませんでした。(8bar)
下りでのインプレッション
当たり前ですが、23Cのタイヤを履くデュラC24に比べてコーナーを安心して曲がれる感じです。
そしてホイールのインプレでなくタイヤのインプレなのですが、同じ25Cでもボーラワンに履いている「GP4000 S2」に比べてグリップがあるように感じました。(下りでは30km/h以下を心がけているので、あまり参考にならないかもしれませんが。)
タイヤの表面を触った感触からして、乾いた感じでスベスベする「GP4000 S2」に対し、「RACE L EVO3」はザラザラしっとりという感触でいかにもグリップがありそうです。
登りでのインプレッション
レーゼロにその本領を発揮してほしい登りです。
デュラC24と異なり、踏み込むと相応の反発(踏みごたえ)があるように感じました。
何となくですが、たわまないというか、ホイールの存在感がハッキリしてるというか。
クランクを回すことで、スポークの束を回しているのがわかる感じです。
確かにレーゼロは上手く使えばパワーを効率よくスピードに変換できそうです。
気のせいかもしれませんが、デュラC24に比べて「後輪の重さ」を感じる時が時々ありました。
そして帰りの二ノ瀬峠のヒルクライム時に、デュラC24との違いらしきものを感じました。
暑さと疲労でバテバテの状態でのヒルクライムで、タイム云々より途中から「足つきせずに頑張れるかどうか」というスピード(6km/hぐらい)でのお話です。
なんだか、ペダルを回すのに力が要るんですよね。
疲労しているとはいえ
「 あれっ?クランク1回転させるのにこんなに脚に力を込めないといけないんだっけ?(汗)」
みたいな。
これが剛性の違いなのかなぁと思いました。
私が聴いたホイールの声
- デュラC24 「効率良く進まないにしても、回しやすさ優先ですよ~!」
- レーゼロ 「回した分だけはしっかり進めるから、気合入れて回せよ!」
レーゼロ初体験のまとめ
現時点でのイメージとして
「攻め(元気)の走りができる状態ならレーゼロ、守り(疲労)の走りならデュラC24」
という印象を抱きました。
これからホームコースである鈴鹿スカイラインを登ってみて、気が付いた点があればまたご報告したいと思います。
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