ロードバイク初心者の購入インプレ等

四日市の理系整体師のブログ

コンポ

【中古カーボンフレーム組立 5/5】Di2の調整、そして完成…

更新日:

1. (Di2)エレクトリック・ケーブルの接続

1-1. Di2・ケーブル挿し込み工具「TL-EW02」の使い方

Di2ケーブル(エレクトリック・ケーブル)を抜き挿しするには専用工具「TL-EW02」というものが必要です。

工具といっても「プラスチックの棒」です。

ST-6870取り付け

エレクトリック・ケーブルの端子は筒状ですが、これが防水性能も考慮してか、かなり深く差し込む仕様になっています。

簡単に抜けないようにもなっていまして、結構強く押し込んで「パチン」とはめ込む感じです。

TL-EW02

手でやってやれないことはないのですが、狭いスペースで変な方向から押し込むと「グニャッ」とやらかしそうです。

抜くときは反対のレンチ側に挟んで引っ張ります。

こんな工具わざわざ買わないといけないのか…?と思いましたが、Di2対応のSTIレバーのセット(ST-6870)に付属していました。

1-2. 「FD」「RD」とエレクトリック・ケーブルの接続

ケーブルの挿し込み口が見にくいですが、下の図を参考に取り付けました。

Di2ケーブルをFD・RDに挿し込む

1-3. 「ジャンクションA」「ワイヤレスユニット」とエレクトリック・ケーブルの接続

ジャンクションA(SM-EW90A)の3つの穴には

  • 左STIレバーからのケーブル
  • 右STIレバーからのケーブル
  • ワイヤレスユニットへのケーブル

がおさまります。

配置は自由ですが、おすすめは下をワイヤレスユニットへのケーブル用(私は150mmにしました)にすることです。

そしてワイヤレスユニットの2つの穴の側にそのケーブルをおさめます。

PCとメディアケーブル(SM-PCE1)を使ってDi2の調整をする際、視認のためにバイクのディレイラー側で作業する方が多いと思うのですが、こうしておくと150mmのエレクトリック・ケーブルを取り外して、代わりにそこへSM-PCE1のケーブルを挿す作業がやりやすくなります。

SM-PCE1の取り付け場所

手前上段が「ワイヤレスユニット」、奥下段が「ジャンクションA」です。通常時はこの間に150mmのエレクトリックケーブルが繋がります。

1-4. 「STI」とエレクトリック・ケーブルの接続

ST-6870にエレクトリック・ケーブルを接続

シマノのマニュアルにあるように、この写真よりももう少しワイヤーをたるませた状態で上から自己融着テープで巻きました。

ST-6870にエレクトリック・ケーブルを接続

ブレーキケーブルにエレクトリック・ケーブルを潰されないよう気を付けました。

ST-6870にエレクトリック・ケーブルを接続

バーテープを巻く前に、自己融着テープで固定しました。

2. (Di2)電動ディレイラーの調整について

Di2の配線を完了し、バッテリーから給電できる状態になったらディレイラーの調整作業に移ります。

「メンテナンス台」や「ハブ軸で挟むスタンド」にロードバイクを固定して、クランク&後輪を空回しできる状態にします。

電動ディレイラーの調整といっても内容は機械式と一緒で

  • ストッパーボルト2本を調整して、内側・外側にそれぞれチェーン落ちしないよう、ディレイラーの可動域を制限する。
  • 変速がスムースに決まるよう、インデックス調整をする。

といった内容です。

機械式と違う点はインデックス調整を「ケーブルのテンション」でなく「電気的スイッチ」で行う点です。

そしてインデックス調整は「ロードバイク単体」でもできますし、「PCと接続してアプリ」を使っても全く同じ内容の作業ができます。

3. リアディレイラー(RD-6870)の調整

内容は機械式ディレイラーと同じですが、なぜかシマノのマニュアルに記載されている順番が違っています。

機械式アルテグラ(6800系)

  1. トップ側調整ボルト
  2. ロー側調整ボルト
  3. Bテンションアジャストボルト
  4. ケーブル調整(インデックス調整)

電動アルテグラ(6870系)

  1. Bテンションアジャストボルト
  2. シフトスイッチ調整(インデックス調整)
  3. ロー側ストッパーボルト
  4. トップ側ストッパーボルト

3-1. Bテンションアジャストボルトの調整

RD-6870の調整

  • 「インナー」×「ロー」の状態
  • 「インナー」×「トップ」の状態

上記2パターンの状態で、「クランクを逆回転させてもチェーン詰まりが起きない範囲で、スプロケの歯ガイドプーリーの歯をギリギリまで近づける」ことが作業の目的です。

RD-6870 ボルト説明写真

Bテンションアジャストボルトが一番緩んだ状態(ボルトが抜ける手前)が一番近づいた状態です。

歯どうしの距離が近いこの状態が一番変速性能が良く、チェーンが移った時の音は「スチャッ!」って感じです。

Bテンションアジャストボルトを締めていくとだんだん歯どうしが離れていき、チェーンが移った時の音は「バチン!」に変わっていきます。

イメージとして、歯どうしが近い方がガイドプーリーからスプロケへ「チェーンを丁寧に手渡ししている」な感じで、離れていくと「チェーンを放り投げて渡す」感じになってきます。

(Bテンション・アジャストボルトの余談)

以前RD-5800をSSからGSに変えた時、全くこのボルトを締めなくてもチェーン詰まりは(作業場では)起きませんでした。

しかし、ポタリング先でロードバイクを押して歩いている時に「フロントのチェーン落ち」が頻発した時がありました。

どうも駐輪などで後ろに押した際(クランク逆回転)、汚れたチェーンが詰まりを起こして、チェーンリングへのテンションがなくなり、フロントのチェーン落ちを引き起こしていたようです。少しBテンションアジャストボルトを締めて、歯どうしを離したら解消しました。

ところでBテンションアジャストボルトの「B」ですが、何の意味のBなのかほとんど触れられていません。

分解図などに「B軸」という単語が出てくるのでそのBなんでしょうけど、「じゃあAやCはあるのか?」とか、それとも「Bで始まる英単語の略称なのか?」など、気になりませんか?

気になった方はこちらのリンク先をどうぞ。

3-2. シフトスイッチを使ってのインデックス調整

機械式ではスプロケの2段目・3段目で行う作業を、電動式では5枚目(7段目)で行うそうです。

①クランクを回しながら右のシフトスイッチを操作して、リアディレイラーを5枚目(7段目)に移動させます。
②「ジャンクションA」のボタンを押してLEDがく点灯し「調整モード」になったことを確認します(長く押しすぎると隣のLEDも点灯してしまいます)。

RD-6870 調整

ちなみに「セーバー機能」とはユーザーマニュアルに記載されている「RDプロテクション機能」のことなのでしょう。

落車などでRDが強い衝撃を受けた際、保護の為にモーターをリンク部分(支点)から自動的に切り離すそうです。

その状態のままだと正常にRDが動作しなくなるので、その際に長押しして「セーバー機能動作中」から復旧させるようです。

③クランクを回転させながら右のシフトスイッチ(Up&Down)を使ってRDを内側&外側に微妙に動かし(目でわからないレベル)、チェーンが4枚目(8段目)に微妙に擦れる状態にします。

RD-6870 調整

「調整モード」の状態では、シフトスイッチを押しても通常のように1速分シフトアップ/ダウンせずに「微妙に」ディレイラーが横移動するだけになります。そのステップが計33段階あるということです。33速分移動するわけではありません。(^^;

RD-6870 調整

④微妙な接触が確認できたら、そこから機械的に4段階反対側(トップ側)に移動させて終了です。

RD-6870 調整

⑤調整作業が終わったので再びジャンクションAのボタンをLEDが消えるまで押し続け、「調整モード」を終了させます。

その状態でシフトスイッチを押すとRDが普通の変速動作を行うので、クランクを回しながら変速を行い、問題がないことを確認します。

RD-6870 調整

3-3. ロー側ストッパーボルトの調整

内側(スポーク側)にディレイラーが行き過ぎないよう、ストッパーボルトをつっかえ棒にして制限します。

シフトチェンジしてローギア(最大ギア)にした状態で、ロー側ストッパーボルトの先が「左リンク」と呼ばれるボルトの先にあるパーツに接触するまで締め込みます。締め込み過ぎてもNGなので要注意です。(「右リンク」はULTEGRAのロゴがあるアームのことだと思います。)

シフトチェンジすると左リンクの先端の扇形状の部分が回転します。ボルトで回転を制限すると、繋がっているアームの動きも制限できます。

RD-6870 拡大写真

3-4. トップ側ストッパーボルトの調整

同様に今度はシフトチェンジしてトップギア(最小ギア)にした状態で、トップ側ストッパーボルトの先が左リンク先端の反対側に接触するように締め込んだ後、1回転分緩めます(戻す)

これはディレイラーが「オーバーストローク」と呼ばれるトップギアよりも一旦少し外に移動した後に真下に戻る動作を行う仕組みになっているための対策です。(バネが縮み切った時の反動を吸収するためでしょうか?)

ちなみに機械式の場合は「トップギアの中心の真下」でなく「トップギアの外面の真下」まで移動を許すように設定することでオーバーストロークに対応しているようです

RD-6870 調整

4. フロントディレイラー(FD-6870)の調整

4-1. ロー側調整ボルトの調整

はじめに内側にチェーン落ちしないようにガイドプレートの位置を調整します。

ギアを「インナー × ロー」の状態にします。

FD-6870の調整

ロー側調整ボルトを回して、ディレイラー内側のプレートとチェーンの隙間が0~0.5mmになるように調整します。

FD-6870の調整

4-2. トップ側調整ボルトの調整

今度は外側にチェーン落ちしないための調整です。

シフトチェンジしてギアを「アウター × トップ」の状態にします。

トップ側調整ボルトを回して、ディレイラー外側のプレートとチェーンの隙間が0.5mm~1.0mmになるように調整します。

さきほどより気持ち広めですね。

FD-6870の調整

トップ側調整ボルトの場所はちょっとわかりにくいです。LOW側の右奥に「H」の文字があります。

FD-6870の調整

4-3. インデックス調整

次にトップ位置電気アジャスト、つまりインデックス調整を行います。

ギアを「アウター × ロー」に設定し、ジャンクションAのボタンを長押しして「調整モード」に移行します。

FD-6870の調整

その状態でフロントディレイラーのシフトスイッチを押すと、RDと同様に通常の変速動作ではない「非常に小刻みな幅」で内外に動きます。25段階で動くので、下の図のように後ろから見てチェーンと内側プレートの隙間が0~0.5mmになるように調整します。(微妙な差はわからないのでフィーリングです。(^^;)

FD-6870の調整

そして最後にFD、RDを動かして、タスキ掛けなどすべてのギアの組み合わせでチェーンが接触しないことを確認できたら作業終了です。

「E-TUBE PROJECT」でファームウェアのアップデート

シマノは電動コンポを搭載した自転車に対して「E-TUBE PROJECT(イーチューブ・プロジェクト)」というソフトウェアを提供しています。

その内容は大きく3つあって

  • ファームウェアのアップデート(FDやRDの内蔵ソフトの更新)
  • カスタマイズ(シンクロシフト等の機能設定)
  • 故障診断

となっています。

Windows10のノートPCを使って作業を行ってみました。

シマノのHPからWindow用のアプリをダウンロードし、インストールします。

メディアケーブル(SM-PCE1)のUSBケーブルをPCに繋ぎます。

SM-PCE1接続写真

メディアケーブル付属の2本のエレクトリック・ケーブルをワイヤレスユニットとジャンクションAのポートにそれぞれ接続します。

SM-PCE1の取り付け場所

私の場合、ジャンクションAとワイヤレスユニットを結ぶ150mmのエレクトリック・ケーブルを外した穴にメディアケーブル(SM-PCE1)のケーブルを挿入しています。

SM-PCE1接続写真

ジャンクションB以外の機器が認識(表示)されていればOKです。

シマノ E-TUBE PROJECT 画面

そしてアップデートがあれば更新して作業終了です。

シマノ E-TUBE PROJECT 画面

このアプリからも上で行ったようなFD・RDのインデックス調整ができます。作業の内容は同じですので、お好みで。

シマノ E-TUBE ディレイラー調整画面

やっと完成です~!

「ピナレロは。」

朝、目が覚めると、なぜかニタついている。

そういうことが、時々ある。

四日市港の朝日

そういう気持ちにとりつかれたのは、たぶんあの日から…。

あの日。ピナレロが組み上がった日。

君の名は。パロディ写真

それはまるで…

Pinarello FP Quattro Ultegra 6870 Di2

まるで、夢の景色のように。

Pinarello FP Quattro Ultegra 6870 Di2

ただひたすらに

Pinarello FP Quattro Ultegra 6870 Di2

美しい眺めだった…。

遅まきながら先月子どもの付き添いで「君の名は。」を観に行きました。

上の最後のくだりはその映画のパロディです。

失礼ながら新海監督のことも作品の内容も全く知らずに行ったのですが、もうね、完全に心を奪われました…。

 

 

-コンポ

Copyright© 四日市の理系整体師のブログ , 2018 All Rights Reserved.