名古屋~高山を輪行して、「日帰り」で乗鞍スカイラインをヒルクライムしてきました。
輪行で乗ったのは始発・最終の特急「ひだ」号です。
名古屋近郊の方の参考になれば幸いです。
ちなみに乗鞍スカイラインを実走するのは初めてです。
行程とタイムスケジュール
実際の行程はこんな感じです。
JR名古屋駅 → JR高山駅 | 特急 ひだ1号 | 7:45発 | 10:16着 | (指)6,140円 |
高山濃飛バスセンター → ほおのき平 | 濃飛バス | 10:40発 | 11:23着 | 1,230円 |
乗鞍スカイラインをヒルクライム | ロードバイク | 11:45発 | 15:00着 | プライスレス! |
畳平 → ほおのき平 | 濃飛バス | 15:50発 | 16:35着 | 1,290円 |
ほおのき平 → 高山濃飛バスセンター | 濃飛バス | 16:46発 | 17:31着 | 1,230円 |
JR高山駅 → JR名古屋駅 | 特急 ひだ20号 | 18:47発 | 21:03着 | (指)6,140円 |
定刻運行の前提で、輪行解除、自走、そして輪行準備までの正味時間は「4時間27分」です。
ほおのき平から畳平までは「距離21km・獲得標高1500m」が目安です。
完走に自信がある方なら、時間的には問題ないと思います。
乗鞍へアクセスする濃飛バスは「時期」と「天気」で運行ダイヤが変わります。
ハイシーズンや休日の好天は便数が多く、条件が悪い日ほど少なくなります。
A・B・Cの3パターンありますので、公式HPでご確認ください。
高山駅~ほおのき平駐車場
高山駅の改札を出たら、右手「乗鞍口(東口)」に向かいます。
すぐ隣に「高山濃飛バスセンター」があります。
輪行袋を抱えたままでも苦にならない距離です。
券売機で乗車券を購入します。
「ほおのき平」までは片道「1,230円」です。
「5番(平湯・新穂高)」の乗り場に並び、乗車の際は輪行を申し出てバス床下のトランクを開けてもらい、自分で寝かせて収納します。
寝かせた時に輪行袋の中でディレイラー側が上になるよう注意です。
ほおのき平駐車場~平湯峠・入口ゲート
ほおのき平で輪行を解除したら、自販機で飲み物を買い込みましょう。
出発するとゴールの畳平まで、コンビニはもちろん自販機もありません。
前述したとおり、ここからサイコンをスタートさせた場合「21km・1500m UP」がゴール(畳平)の目安になります。
途中で「残り○km、登りは○m」と確認し、自身を励ましました。
さて、駐車場を出ると国道158号に合流するまでの短い距離ですが下り坂です。
気持ち良くスタートできます。
そのまま国道158号に沿って登るのですが、「登坂車線」が現れるぐらいの結構な坂道です。
途中にある「五色ヶ原(ごしきがはら)」の看板は、岐阜県側の大会「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」のスタート地点です。
更に進むと見えてくる分岐を左の県道5号へ入ります。
この分岐の所でスタートから「3.3km・180m UP」です。
この先マイカーはほとんど通りませんが、勾配は更にキツくなります。
細かい九十九折りが続き、ログを見ると10%以上の箇所も!
「乗鞍スカイラインのゲートまでで既にお腹いっぱい…」
と思っていると、ようやく本当のスタート地点に到着です。
ゲートのあるここ平湯峠で「6km・450m UP」なので、1/3弱は消化したことになります。
登り切ったT字路を右に曲がると、乗鞍スカイラインのゲートが見えます。
乗鞍スカイラインゲート~森林限界
ゲートに近づくと係員の方が近寄ってきて、
「どこから来たの?何回目?こっちに戻ってくるの?」
といった質問をされるので口頭で答えます。
いよいよ本コース突入です!
とはいっても、周りの景色・勾配ともに地元にもあるような感じの登りが淡々と続きます。
感触からすると10%はない印象です。
スタートから約9km地点にある「夫婦岩展望駐車場」に立ち寄りました。
駐車場からの眺めです。
奥に見える建物にトイレがあります。
マイカー規制がかかる前は賑わったであろう駐車場も、現在は無人です。
シャトルバスは乗鞍スカイラインをノンストップで通過するので、今となってはここからの景色を拝めるのは自転車乗りだけですね。
さらに1km進んだところにも反対の方角が見える展望台があります。
ここから先しばらく見晴らしが悪い森林の中の「九十九折」を登ります。
途中、微妙な下りになる箇所もありました。
季節・時間帯にもよると思いますが、半分くらい日陰の中を走っていたような気がします。
さて、見たかった乗鞍らしい景色「森林限界」ですが、一向にそんな世界は現れません。
「行程の半分ぐらい来れば見れるかな~?」
と思っていたのですが、それらしい雰囲気になったのは終盤戦、17km走った辺りからでした。
本州中部では森林限界は標高2500mらしいので、大体合ってますね。
景色に気を取られがちですが、勾配もキツいです。ログを見ると、10%超?
まったく脚が回らなくってしまい、数百m登っては休憩を繰り返し、先へ進みました。
ラスト1kmぐらいは「台地の上」という感じで、平坦に近い勾配でした。
畳平の駐車場に向かう途中エコーラインが見えたので、分岐まで引き返して寄り道しました。
県境の標識はエコーラインにありました。
エコーラインの頂上から長野側を見下ろした様子です。
上からだと分かりにくいですが、紅葉のピークだったそうです。
畳平へ戻ります。反対側から来た場合の標識です。
池の奥に畳平の施設群が。
本当に乗鞍にやって来たのだと実感しました。
そしてずっと憧れていた定番のショット。
自分もようやく手に入れることができました。感無量です。
下山はバスで
余裕のスケジュールのつもりが予想以上にタイトになってしまい、一息ついてすぐ輪行の準備に取り掛かりました。
自走でダウンヒルすることも考えましたが、寒い上にバスの時刻を気にして焦りそうだったのでやめました。
ほおのき平で高山駅行きに乗り換えです。
すっかり日が傾いています
渋滞もなく予定通りに高山駅に戻ってきました。
帰りの列車まで1時間ちょっとあったので、駅前で蕎麦を頂き
高山駅の売店でお土産を選ぶ時間も十分でした。
服装について
多くの方が「乗鞍は防寒対策をしっかりと」とアドバイスされています。
確かにその通りです。
でも「寒かった場合に備えよ」と言っているだけで、「いつも寒いから暖かい格好をしていけ」ということではないのです。
勝手に勘違いして登りから
- 長袖インナー(パールイズミの夏用長袖)
- 長袖ジャージ(Rapha Brevet Windblock Jersey)
を着て挑みました。
結果、寒いと感じることは皆無、「すごく暑い」が大半、日陰で「ちょうどいい」というような有様でした。
予報では「高山市 28℃」の夏日とあって半袖も考えたのですが、なにせ初めての乗鞍、慎重すぎたようです。
最後に今回の学びです。
乗鞍ヒルクライム、防寒対策は万全に。でも登りから厚着するかは天候次第。
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