ご注意!
2020年11月、シマノにウィンターシューズ(RW5、およびMW5)について問い合わせたところ、
両モデルとも生産終了となっており、後継品がラインナップされる予定もないとのことでした。(涙)
2023年時点での「SIDI」や「Northwave」など海外メーカーの冬用ビンディングシューズの情報がありますので、宜しければご一読ください。
シマノの冬用ビンディングシューズ「RW5」の購入インプレです。
冬ライドの「つま先の冷え対策」ですが、いろいろ試行錯誤した結果、「ウィンターシューズ」がとても効果的であるとの結論に至りました。
「ウィンターシューズ」の存在を知る
冬のライドにおける手先の冷えに対しては、パールイズミのヒーターグローブ(HG-03)を購入することで解決しました。
でも足先の冷えに対しては、色々試しているのですが「これだ!」という方法が見つからず…。
そんな中、あるブログで「ウィンターシューズは本当に買って良かった」というインプレを発見!
昔ネットで見たことがありましたが、完全に存在を忘れていました。
「そうか、専用品があったのか!」
今までに試してみた「つま先の冷え」対策
「つま先の冷え」に対して、今まで以下のようなアイテムを試してみました。
シューズカバー
冬用のシューズカバーは
- パールイズミ プレミアム・シューズカバー(7000)
- パールイズミ ルミナス・ウィンターシューズカバー(464)
- BBB ヘビーデューティー(BWS-02B)
を所有しています。
2のルミナスは「寒い時期のロングライド用に」と意気込んで購入したものの、「冬はロングライドしないスタイル」が定着して最近使っておらず、インプレは覚えていません。
3のBBBは、1を購入してから使わなくなりました。印象としては、効果あるような、ないような…という感じです。
最近常用しているのは1で、パールイズミの最高グレードのシューズカバーを使っていることになるのですが、それでも5℃以下になると辛い感じです。
ソックスカバー
シューズカバーだけでダメなら、同じくパールイズミが出している「ソックスカバー(7940)」をプラスしてみたらどうかと思い購入してみたのですが、正直ほとんど効果を感じませんでした。
厚手のソックス(R×L)だったので、薄手のソックスと組み合わせて使うと効果を感じられるのかも知れません。
携帯カイロ
普段の生活用として売っている「靴下に貼るカイロ」や「靴に入れるカイロ」も試しました。
カイロに接している部分に関してはそれなりに効果を感じるものの、指先については微妙な感じでした。
ヒーターシューズカバー
実際に購入していないのですが、好印象な「ヒーターグローブ(HG-03)」と合わせて「ヒーターシューズカバー(HS-03)」も検討しました。
しかしグローブと違い「発熱する部分」が直接肌に触れるわけではなく、シューズを挟んでの熱伝導の効果に疑問を感じ、購入しませんでした。
ウィンターシューズの比較
SIDI
ビンディングシューズは8足持っていますが、そのうち3足はSIDIの「MEGA」です。
幅広のMEGAじゃないシューズは試したことがないので見送り。
「ZERO GORE 2」
Northwave
ノースウェーブからは冬用ロード用ビンディングシューズとして以下の4つがラインナップされています。
- Flagship R GTX … BOA的ダイアル×2。GORE-TEX Duratherm Kelvin で-10℃対応。ソール剛性指数15!(シマノのRC9が12)
- Extreme R GTX … BOA的ダイアル×2。GORE-TEX Rattler。ソール剛性指数12。
- Celsius R Arctic GTX … BOA的ダイアル×1。GORE-TEX Loala。反射機能。ソール剛性指数8。
- Celsius R GTX … BOA的ダイアル×1。GORE-TEX Rattler。反射機能。ソール剛性指数8。
ソールのカーボンの剛性とGORE-TEXの種類に差があるようです。
「ノースウェーブは日本人の足に合う」というインプレを見たこともあり好印象です。
Gaerne
海外通販で見つけたメーカーです。
使ったことのないメーカーでソールの幅がわからず、規格外の足の自分にはリスキーなので見送りました。
fi’zi:k
フィジークからは冬用ビンディングシューズとしてロード用の「TEMPO ARTICA GTX」、MTB用の「TERRA ARTICA GTX」がラインナップされています。
Shimano
現在シマノから出ているロード用のウィンターシューズは「RW5」のみのようです。
シマノの冬用ビンディングシューズはラインナップから無くなりました…。
今までにシマノは2足履いたことがあり、サラウンドラップタイプのシューズはダメでしたが、普通のベルクロタイプはワイドフィットでなくとも何とか使えています。
「開封の儀」と「ファーストインプレッション」
ソール裏面です。アダプターをつければSPDも可能な穴配置です。
つま先の裏側です。凹んだ部分を押すと動くので、完全密閉というわけではなさそうです。
サイド部分も小さな穴が開いています。
ベルクロのクロージャーの内側には紐のクロージャーも装備されていて、こちらでしっかり固定した後にベルクロを止める感じです。
ベルクロだけでも3カ所あるので、紐は適当でもソコソコ固定されます。
サイズ感
普段履きの靴は26.5cm~27cm、ビンディングシューズはシマノのR078は43、SIDIのMEGAは43.5を選んでます。
今回は冬用ということで、ソックスカバーを履くケースも考慮して44を選びました。
結果的には、丁度いい感じでした。
多少大きい分にはソックスの厚みで調整できますが、小さい場合はどうしようもなくなるので、ワンサイズ大き目がいいかもしれません。
甲高幅広な足でも、ベルクロが何とか固定出来ました。
室内を歩き回った感じでは、タンが当たって痛むこともなく快適でした。
実走でのインプレ
①平均10.8℃ (by Garmin)
右足にSIDIの「ERGO 4 MEGA」、左足に今回購入したシマノ「RW5」を履き、両足にBBBのシューズカバーを装着した状態でライドしました。(ウェアがRaphaだったので、コーデの都合です(^^;)
穏やかな晴天だったのですが、これぐらいの陽気なら「いつものビンディングシューズ+シューズカバー」でも十分でした。
強いて違いを挙げるなら、ウィンターシューズを履いた左足の方が、少し保温性能に長けている印象でした。
②平均1.9℃ (by Garmin)
両足に「RW5」を履き、①のパールのプレミアム・シューズカバーを装着した状態でライドしました。
曇天で肌寒い気候でした。
走行中にガーミンの示す外気温を確認すると「2℃」や「0℃」など、5℃を下回るような数字が多かったです。
それにもかかわらず、つま先が冷えて痛い感じはしませんでした。
以前、似たような気温の時にライドした際と、明らかに違う印象です。
この日のライドで、「ああ、確かに買って良かった」と確信しました。
③平均3.5℃ (by Garmin)
再び同じような気温、今度は晴天&強風時のライドです。
この時は「シューズカバーなし」で臨みました。
しかし結果は上々、つま先ノープロブレムでした。
よほどの寒さでない限り、シューズカバーは要らなさそうです。
そもそも通気性の高いビンディングシューズで防寒対策うんぬんというのは、
「真冬にサンダルを履いた状態で、靴下を重ね履きしても足が冷えるんですけど…」
と悩んでるようなもんですよね。
シューズカバー等であれこれ悩むより、サクッとウィンターシューズを買えばよかったと思いました。
「シマノ RW5」のまとめ
良い点
- つま先の根本的な防寒対策になり得るところ。
- 他のウィンターシューズと比べてリーズナブルな価格。
悪い点
- デザインというか、カラバリですね。ウェアとのコーデを考えると、挿し色が白かシルバーなら申し分ありません。
- もう少しクロージャー(ベルクロ)を長くしてもらえると、甲高にはありがたいです。
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