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【カーボンホイール】ブレーキ時の「熱」と「鳴き」

カーボンホイールのブレーキ後のリム表面温度の測定結果3 購入レビュー

最近カーボンホイールを使う機会が多くなってきています。

当初は「割れ物注意」という感じで慎重な扱いだったのですが、慣れてくるとアルミと変わらない感じで適当になってきました。

でもリムに傷がつくのが嫌なので、カーボンホイールで輪行するまでには至っていません。

カーボンホイール購入前に気になったこと

「ディープリムだけど軽い」カーボンホイールは、「見て良し・乗って良し」の理想的なホイールです。

ただネックはなんといっても「価格」です。

そしてカーボンホイールを初めて購入しようとした時、気がかりなのがブレーキに関する問題です。

ネットで検索していると以下のような情報が目に留まり、買うのをためらってしまいます。

  • カーボンホイールは、ブレーキの効きが悪い
  • カーボンホイールは、下り坂でブレーキの掛け方が下手だと壊れる(溶ける)

購入前はかなり不安だったのですが、実際に使い始めてみるとそんなに心配する必要はなかったな、という印象です。

カーボンホイールが誕生した当初はトラブルも多かったようですが、最近はどんどん性能が良くなってきているみたいです。

カーボンホイールの使用上の注意

ネットで調べたカーボンホイールのポイントをまとめると、

  1. カーボンホイールは(アルミに比べて)熱を溜めやすく、熱に弱い。
  2. ブレーキは強く短く。引きっぱなしはNG。(イベントの集団下山時は要注意)
  3. カーボン・クリンチャーにラテックス・チューブはダメ。(ラテックスは熱に弱い)
  4. リムハイトが高い方が、剛性も高い。

という感じでしょうか。

カーボンホイールとブレーキシュー

今まで以下のような組み合わせで機材を使ってきました。

ホイールとタイヤ

  • Campagnolo BORA ONE 50 (CL)」 &「Continental GrandPrix 4000 S2 (25C)」
  • Fulcrum Racing ZERO Carbon」&「Michelin Pro4 service course (25C)」

チューブはいずれもコンチのブチルです。

①「PRO-LITE製ブラックプリンスOEM品」と「ボーラ・ワン50(CL)」

昨年末に「カーボンホイール・デビュー」をした際の組み合わせです。

ブレーキシューはWiggleで取り扱っているいたスイスト・ブラックプリンスのOEM品です。

ブランドが違うだけで半額以下という、お値打ちな品です。でした。(取り扱いが終了しています)

カンパニョーロの「ボーラ」シリーズですが、2018年モデルからマイナーチェンジで「AC3」という機能がプラスされています。

リムのブレーキ面に溝を施すことで、ブレーキ性能が今までよりドライ時3%・ウェット時43%向上しているそうです。

なお私が所有しているのはマイナーチェンジ前のモデルです。

ブレーキシューのトーイン調整が上手くできていないと、ブレーキ時にすごい音で「鳴く」可能性があることは他の方のブログを見て知っていました。

でも私の場合、平坦で使っている分には「鳴き」と呼べるような音は発生しませんでした。

また、使い始めてしばらくはダウンヒル時のブレーキ熱が心配で、ヒルクライムに行くことは極力避けていました。

【初めてのカーボンホイール】ブレーキ時のインプレまとめ

  • ブレーキを掛けた際「ヒュルルルル~」と今まで聞いたことのないメロディを聞いて自己満足。( ・`ω・´)ドヤッ!
  • 削り節みたいなシューの削りカス(下の写真)にビビる。
  • ダウンヒルでも想像していたほどブレーキの効き悪くない。でもリムを触った時に「あちっ!」となったことがあったので熱問題が気になる。

カーボンシュー 削りカス

②「PRO-LITE製ブラックプリンスOEM品」と「レーゼロ・カーボン」

今年の夏前にWiggleでレーゼロカーボンが買えてしまい、早速いつものコースを何度か登ってみました。

レーゼロカーボンのインプレ

「実際、ブレーキ後のリム面は何℃ぐらいになっているのだろう?」

そこで、だいたいの温度を知るために簡易的な温度測定器を購入しました。

そしてダウンヒルの際、熱が高そうなタイミングで数回温度を測ってみました。

カーボンホイールのブレーキ後のリム表面温度の測定結果1

停止して、バックポケットからスマホと温度計測器を出して…、としている間に10秒ぐらい経過しています。

カーボンホイールのブレーキ後のリム表面温度の測定結果2

温度変化の様子から察すると、停止直後の温度は写真より10℃ぐらい高そうな感じです。

カーボンホイールのブレーキ後のリム表面温度の測定結果3

結果としては、平均勾配8%・距離8kmの九十九折コースを時速30km以下を意識してダウンヒルした場合、リムの温度は多分100℃もいってなさそうな感じです。

真夏に68℃を計測したのが最高です。

もちろんブレーキの仕方は「強く短くポンピング・ブレーキ」を心がけています。

ちなみに私は重量級なので、クライマー体型の方なら更に安心だと思います。

温度は問題なさそうなのですが、不定期に発生する「ブレーキの鳴き」が凄かったです。

路肩を歩いている登山者の方が、思わず振り返るぐらい。(汗)

  • ダウンヒルで、整備不良のママチャリみたいな「キー!」というブレーキの鳴きが頻発する。
  • ボーラ・ワンとのホイールによるブレーキ性能の違いはわからず。

③「BBB BBS-25」と「レーゼロ・カーボン」

半年使用したブラックプリンス互換品

半年余り使ってきてブラックプリンスOEM品もソコソコ摩耗し、ブレーキシューの性能差も知りたかったのでBBBのシューへ換装してみました。

BBB カーボン ブレーキシュー

その結果、ダウンヒル時の鳴きが激減しました。

不思議です。

  • 暑い日にちょっと鳴きかけたけど、涼しくなってから鳴かなくなった。
  • 先日走った60km・1200mUPのコースでも全く鳴かず。

カーボンホイールの「鳴き」についての考察

ダウンヒル開始時に鳴かなくても、途中で一旦鳴き始めると以降ずっと続く感じです。

完全に停止して数分待ってから走ると、しばらく鳴きが止みます。

ということは鳴くかどうかは、リム表面の温度に関係していそうです。

そしてブレーキシューの性質自体にも関係していそうです。

ブラックプリンスOEM品のインプレは

  • 削り節みたいなシューのカス
  • コルクシューみたいに滑りやすい感じ(コルクシューを使ったことありませんが)

です。一方BBBのシューは

  • 黒い粉末みたいなシューのカス
  • 消しゴムみたいに「ガチッ」とシューに食らいついているような感じ

です。

リムへの攻撃性はブラックプリンスが低そうですが、滑りながら押さ付ける分だけ鳴きやすいのかもしれません。

現時点では「BBB」の方が好印象です。

また気づいたことがあれば、ご報告します。

(おまけ)

炎天下のカーボンハンドルです。結構熱いww

夏場のカーボンハンドルの表面温度の測定結果

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