最近カーボンホイールを使う機会が多くなってきています。
当初は「割れ物注意」という感じで慎重な扱いだったのですが、慣れてくるとアルミと変わらない感じで適当になってきました。
でもリムに傷がつくのが嫌なので、カーボンホイールで輪行するまでには至っていません。
カーボンホイール購入前に気になったこと
「ディープリムだけど軽い」カーボンホイールは、「見て良し・乗って良し」の理想的なホイールです。
ただネックはなんといっても「価格」です。
そしてカーボンホイールを初めて購入しようとした時、気がかりなのがブレーキに関する問題です。
ネットで検索していると以下のような情報が目に留まり、買うのをためらってしまいます。
- カーボンホイールは、ブレーキの効きが悪い
- カーボンホイールは、下り坂でブレーキの掛け方が下手だと壊れる(溶ける)
購入前はかなり不安だったのですが、実際に使い始めてみるとそんなに心配する必要はなかったな、という印象です。
カーボンホイールが誕生した当初はトラブルも多かったようですが、最近はどんどん性能が良くなってきているみたいです。
カーボンホイールの使用上の注意
ネットで調べたカーボンホイールのポイントをまとめると、
- カーボンホイールは(アルミに比べて)熱を溜めやすく、熱に弱い。
- ブレーキは強く短く。引きっぱなしはNG。(イベントの集団下山時は要注意)
- カーボン・クリンチャーにラテックス・チューブはダメ。(ラテックスは熱に弱い)
- リムハイトが高い方が、剛性も高い。
という感じでしょうか。
カーボンホイールとブレーキシュー
今まで以下のような組み合わせで機材を使ってきました。
ホイールとタイヤ
- 「Campagnolo BORA ONE 50 (CL)」 &「Continental GrandPrix 4000 S2 (25C)」
- 「Fulcrum Racing ZERO Carbon」&「Michelin Pro4 service course (25C)」
チューブはいずれもコンチのブチルです。
①「PRO-LITE製ブラックプリンスOEM品」と「ボーラ・ワン50(CL)」
昨年末に「カーボンホイール・デビュー」をした際の組み合わせです。
ブレーキシューはWiggleで取り扱っているいたスイスト・ブラックプリンスのOEM品です。
ブランドが違うだけで半額以下という、お値打ちな品です。でした。(取り扱いが終了しています)
カンパニョーロの「ボーラ」シリーズですが、2018年モデルからマイナーチェンジで「AC3」という機能がプラスされています。
リムのブレーキ面に溝を施すことで、ブレーキ性能が今までよりドライ時3%・ウェット時43%向上しているそうです。
なお私が所有しているのはマイナーチェンジ前のモデルです。
ブレーキシューのトーイン調整が上手くできていないと、ブレーキ時にすごい音で「鳴く」可能性があることは他の方のブログを見て知っていました。
でも私の場合、平坦で使っている分には「鳴き」と呼べるような音は発生しませんでした。
また、使い始めてしばらくはダウンヒル時のブレーキ熱が心配で、ヒルクライムに行くことは極力避けていました。
【初めてのカーボンホイール】ブレーキ時のインプレまとめ
- ブレーキを掛けた際「ヒュルルルル~」と今まで聞いたことのないメロディを聞いて自己満足。( ・`ω・´)ドヤッ!
- 削り節みたいなシューの削りカス(下の写真)にビビる。
- ダウンヒルでも想像していたほどブレーキの効き悪くない。でもリムを触った時に「あちっ!」となったことがあったので熱問題が気になる。
②「PRO-LITE製ブラックプリンスOEM品」と「レーゼロ・カーボン」
今年の夏前にWiggleでレーゼロカーボンが買えてしまい、早速いつものコースを何度か登ってみました。
「実際、ブレーキ後のリム面は何℃ぐらいになっているのだろう?」
そこで、だいたいの温度を知るために簡易的な温度測定器を購入しました。
そしてダウンヒルの際、熱が高そうなタイミングで数回温度を測ってみました。
停止して、バックポケットからスマホと温度計測器を出して…、としている間に10秒ぐらい経過しています。
温度変化の様子から察すると、停止直後の温度は写真より10℃ぐらい高そうな感じです。
結果としては、平均勾配8%・距離8kmの九十九折コースを時速30km以下を意識してダウンヒルした場合、リムの温度は多分100℃もいってなさそうな感じです。
真夏に68℃を計測したのが最高です。
もちろんブレーキの仕方は「強く短くポンピング・ブレーキ」を心がけています。
ちなみに私は重量級なので、クライマー体型の方なら更に安心だと思います。
温度は問題なさそうなのですが、不定期に発生する「ブレーキの鳴き」が凄かったです。
路肩を歩いている登山者の方が、思わず振り返るぐらい。(汗)
- ダウンヒルで、整備不良のママチャリみたいな「キー!」というブレーキの鳴きが頻発する。
- ボーラ・ワンとのホイールによるブレーキ性能の違いはわからず。
③「BBB BBS-25」と「レーゼロ・カーボン」
半年余り使ってきてブラックプリンスOEM品もソコソコ摩耗し、ブレーキシューの性能差も知りたかったのでBBBのシューへ換装してみました。
その結果、ダウンヒル時の鳴きが激減しました。
不思議です。
- 暑い日にちょっと鳴きかけたけど、涼しくなってから鳴かなくなった。
- 先日走った60km・1200mUPのコースでも全く鳴かず。
カーボンホイールの「鳴き」についての考察
ダウンヒル開始時に鳴かなくても、途中で一旦鳴き始めると以降ずっと続く感じです。
完全に停止して数分待ってから走ると、しばらく鳴きが止みます。
ということは鳴くかどうかは、リム表面の温度に関係していそうです。
そしてブレーキシューの性質自体にも関係していそうです。
ブラックプリンスOEM品のインプレは
- 削り節みたいなシューのカス
- コルクシューみたいに滑りやすい感じ(コルクシューを使ったことありませんが)
です。一方BBBのシューは
- 黒い粉末みたいなシューのカス
- 消しゴムみたいに「ガチッ」とシューに食らいついているような感じ
です。
リムへの攻撃性はブラックプリンスが低そうですが、滑りながら押さ付ける分だけ鳴きやすいのかもしれません。
現時点では「BBB」の方が好印象です。
また気づいたことがあれば、ご報告します。
(おまけ)
炎天下のカーボンハンドルです。結構熱いww
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