「より快適な自転車ライフのために、妥協をしてはいけない!」
という名目で、「バーサス」をポチッた後に「バーサス X」もポチってしまった私です。
折角なので自分と同様、両者の差が気になる方のために、「バーサス」と「バーサス X」で実際にどう違うのか?をレビューしてみたいと思います。
「アリオネ・バーサス X」開封の儀
「バーサス・チームスカイVer」との違いはオマケの「シートポストリング」がついていない点ですね。
後方から。
前方から。
鮮やかな赤、レッドです。そしてこの幅の部分だけツルツルしています。
外観の違い
外観の違いですが、「バーサス」の方はサドル全体が合皮(マイクロテックス。同社のバーテープにも採用されている。)で覆われています。
それに対して「バーサス X」の方は、座面の「ロゴ付近の帯部分」はバーサスと同じ合皮です。
しかしその前後は表面の素材が違い、布っぽい感じで滑りにくくなっています。
どうやら同じマイクロテックス素材でも、熱溶着したものみたいです。(といってもよくわかりませんが…)
(参照)http://www.fizik.com/rw_en/men/saddles-2/versus/arione-vsx-kium.html
まずこれが現物を見て初めて分かった大きな違いです。
前後のポジション移動のしやすさがアリオネの売りになっているので、バーサスXの表面素材は「滑りにくくて苦手」という印象を持つ人がいるかもしれません。
そしてノーマル・バーサスとの違いの「座面のパッド量」ですが、センターの溝の深さを見ても確かに「バーサス X」の方がパッドモリモリなのはわかります。
でも、指で押してみると正直そんなに差があるようには感じなかったんですよね…。
んー、これはミスったかも…
「アリオネ・バーサスX」を固定ローラー台+Zwiftで使ってみた
前回バーサスのサドルでかなり快適だったポジションに、バーサス Xを取り付けました。
パッドの量が多く厚みがあるので「BB中心~座面」までの高さは、その分だけ気持ち高くしてみました。
そして今回もパッドなしパンツで乗ってみました。
しばらくして感じたのが、
「バーサスで感じていた坐骨の底付きがなくなった」
という点です。バーサスのクッションは「柔らかいけど、沈みきった坐骨がだんだん痛くなってくる」、そんな感じでした。
畳にマットレスなしで布団を敷いて寝た時に起きる腰痛みたいな感じです。
それがバーサス Xだと底付き感がなく、とてもソフトな感じです。
今までのサドルに例えると、「Selle SMP ハイブリッド」に近いクッション感です。
アリオネ・バーサス Xは
- ノーズの細さによる回しやすさ
- パッドによる坐骨の快適さ
を両立した、かなり自分に合っているサドルのようです。
予想以上にしっくりきたので、ローラー乗りながら思わず笑みがこぼれました。
「ローラー台は実走よりもお尻が痛くなりやすい」というイメージがあり、今まで実際そうだったので、それがここまで快適に変わるとはビックリです。
サドルの形がマッチしたというのもありますが、試行錯誤の末「ポジションが改善された」という要因も大きいと思います。
今まで手放したサドルを今のポジションで使ったらどうなるのか…?
もしかしたら印象が変わるかもしれません。
1時間弱Zwiftで固定ローラー台に乗りましたが、お尻の調子はすこぶる良く、まだまだ乗っていられそうな感じでした。
溝の存在を意識させないバーサスシリーズ
バーサスシリーズは、尿道への圧迫を軽減するためのサドル中央の溝が特徴ですが、バーサス、バーサス Xともに「溝があることを忘れている、というかわからない」のが私の体感です。
穴あきサドルの Selle SMP シリーズもそうですが、穴が開いているとか溝があるとかは、自分の体感ではわかりません。
ただ普通のサドルを使うと、時間が経つにつれて尿道付近が圧迫されているのが気になってくるので、それはわかります。
「存在を意識させることなく、ユーザーを快適にする縁の下の力持ち」といったところでしょうか?
「実走+レーパン」でのインプレ
いつもの武平峠をバーサスで登ってきましたが、ペダリングしやすく、前後移動もしやすくていい感じでした。
実走でのバーサスXのインプレはまだですが、「座面の沈み込みの深さ」と「表面材質の違い」がヒルクラ時にどう影響するのか、またレビューを上げたいと思います。
(追記 2018年12月)
アリオネ・バーサスの後継モデルの購入レビューをアップしました。
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