「ANT+」「FE-C」「Bluetooth」という拡張性の高い規格をサポートしているElite製スマートトレーナー「Qubo Digital Smart B+」。
Zwiftに限らず今後これらの規格で動く様々なサービスやデバイスが登場するのではないでしょうか?
Quboとデジタルデバイスの組み合わせ、その活用法をまとめてみました。
活用法① 「Zwift」をプレイ
ミノウラの LR340 を購入するきっかけになり、そして半年経たずしてその LR340 から Qubo への買い替えを促した Zwift。
Quboで勾配を再現しながらのライドやZwiftのワークアウト機能を活用すればトレーニングが捗ること間違いなしです!
オンライン&ソーシャルな要素がZwiftの一番の魅力ですね。
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スマートトレーナーで Zwift を
購入したエリート製スマートトレーナー(固定ローラー台)「Qubo Digital Smart B+」をZwiftで使ってみた感想です。 「Qubo Digital Smart B+」の特徴 「ANT+ ...
活用法②「Garmin Edge」とペアリングしてトレーニング
Garmin Edge 520Jは「ANT+」はもちろん「FE-C」もサポートしています。
ですから Edge 520J からスマートトレーナーを操作することも可能です。
Qubo を Edge 520J に認識させてみました。
「Edge 520J」と「Qubo」のペアリング
Edge のメニューから「センサー追加」を選び、追加するセンサーの種類は「トレーナー」を選択します。
あっさりと認識。ペアリング終了!
上段から「一体型のスピード・ケイデンスセンサー」「心拍計としての vivosmart HR J」「Qubo」「アクションカムの VIRB-J Elite」ですね。
ちなみに Edge 520J はパワーメーターがあるとFTPテストができます。
Zwift でパワー表示できるので、
もしかしてパワーメーターとしても認識されているのでは?
と期待したのですが、パワーメーターとしては認識されずFTPテストは実行できませんでした。
(FE-CプロトコルとBPプロトコルの違い?)
Zwift 中に Edge 520J でもログを録ってみる
Zwift をプレイしながら Edge 520J を使ったらどうなるか試してみました。
各種センサーの数字が Zwift 上と Edge 上と両方に表示されます。
- ケイデンス・心拍・パワーはほぼ同じ。(当たり前?)
- スピード・距離に関しては Zwift はバーチャルコースの勾配も加味しているので、当然Edgeとは異なります。
Zwift でトレーニングしたログを Garmin Connect にも残したい場合はいいですね。
ただ Strava と連携していると、
- Zwift ⇒ Strava
- Garmin Connect ⇒ Strava
といった具合にアクティビティがダブって Strava 上にアップロードされてしまいます。
(追記 2018年1月)
Zwiftが「Garmin Connect」とも連携できるようになりました。
連携させるとZwiftのデータは「Strava」と「Garmin Connect」双方に送信されますが、「Garmin Connect」から更に「Strava」へ転送されることはなく、「Strava」上でアクティビティがダブって記録されることはありません。ただしEdge単体でも記録すると、上記と同じくダブって記録されます。
(たまにZwiftから「Strava」にデータが転送されないことがあるので、ログ管理をしっかりしたい方は予備として Edge でも記録しておくことをお薦めします)
Edge 520J から Qubo の負荷を変更する
Qubo の負荷は専用のスマホアプリ(iQubo)からだけではなく、Edge 520J からも負荷の段階を変更できます。
いちいちスマホを持ってこなくていいので便利ですね。
メニュー「トレーニング」⇒「トレーナー」⇒「レジスタンス設定」
0~11の11段階に調整できるようです。
Edge 上で負荷レベルを変えると、Qubo 本体から「ウィーン」とモーターの動作音が聞こえます。
こうすれば普通の固定ローラー台として使えますね。
Edge 520J で「ターゲットパワー」を設定してトレーニング
ターゲットパワーとは維持したいパワー(W)のことです。
Zwift のワークアウトのERGモードと同様に、ペダリングやギアに応じてスマートトレーナーが負荷を追従調整することで目標のパワーを維持しやすくなる機能です。
前述の負荷を固定したトレーニングもそうですが、これらはワークアウトのような「鍛える」目的よりも、ペダリングを「研究・検証」するのに良さそうですね。
Garmin Connect で作成したワークアウトを行う
以前3本ローラーでトレーニングを行う際、PC上で「Garmin Connect」を使ってワークアウトを作成したことがあります。
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「Edge 510J」 でローラー台トレーニング(設定編)
7月に入ってから梅雨らしいお天気が続きますね。 メンテナンスが大変なので雨の日はロードバイクに乗らないのですが、雨が降っていなくても路面が乾いていないと同じく後が大変なので乗りません。 そうこうしてい ...
この時作成したワークアウトは「心拍トレーニング」と呼ばれるもので、心拍ゾーンを目安に行うものです。
ターゲットパワーにスマートトレーナーを追従させることができるので、心拍トレーニングはもちろんパワートレーニングが捗ります。
実走データのコースを再現する
実際に走った履歴からもしくはマップを使って Garmin Connect 上で「コース」というデータを作ることができます。
またEdge内部には過去の実走時の様々なデータが「アクティビティ」として残っています。
メニュー「トレーニング」⇒「トレーナー」⇒「コース」or「アクティビティ履歴」
これら「コース」「アクティビティ」のデータを使うと、実走時と同じように走行距離に応じて勾配(ローラーの負荷)が変わります。
目をつぶると「あぁ、ここはあの橋の手前の登りだな…」とかイメージできるかもしれません。(^^;
活用法③ Elite のアプリを使う
エリート社からローラー台用のアプリがいくつか出ています。
「my E Training」(有料:年1000円強)
エリート社ローラー台用のスマホアプリです。ミノウラの「LiveTraining」に相当するものですね。
「コンコーニテスト」と呼ばれる心拍数を計測するモードや、地図を使って任意の2点間の距離&高度データを作ってスマートトレーナーに負荷をシミュレーションさせる「コースマップ」モード、更に自分が「MyRealVideo」アプリを使ってスマホで撮影したコース動画を見ながらのバーチャルライドができるようです。

ZwiftやGarminを使用しない人なら魅力的なアプリだと思える内容です。
「iQubo」(無料)
スマートトレーナーのリモコンアプリです。
アプリの説明書きを読むと
- エリート製のQubo Digital、Forte Trainer、Arion Digital Trainerに対応。
- Elite製Apple用の「ANT」ドングルが必要。ガーミンの「ANT+」アダプターはダメ。
とあります。実際に使ってみましたが、Bluetooth経由で行う負荷制御や速度・ケイデンスを拾っての処理は問題ありませんが、心拍数を必要とするメニューなどは機材が揃っていないのでセットアップ途中でエラーになり先に進めなくなります。
コンコーニテストやコースマップなど、上記の「my E Training」と重複している感じですね。

現在地に合わせて勾配表示とローラー負荷が変化します。
「MyRealVideo」(無料)
このアプリを使って動画を撮影すると、スマートトレーナーで再現するための必要なデータが一緒に撮れるそうです。
世界各地のユーザーが撮影した動画もダウンロードして利用できるので、見知らぬ海外の道を走っている気分に浸れるかもしれません。
これらエリート製のアプリを使う方法は別途ANTドングルを用意する必要がある上に、コースマップを作成するアプリも使い勝手がいいとは言えないので微妙ですね。ガーミンを使っている人はそちらで事足りそうです。
その他
最近知ったのですが、「BKOOL」というサービスがあるんですね。
Zwiftとはちょっと違う雰囲気でこれまた面白そうです。
(参照)株式会社ポディウム「BKOOL」