ミニベロ「CDR214」を通勤に愛用しています。
当初予想していた「リアが7速であること」や「ブレーキの効き具合」に対する不満はありません。
しかし変速に使う「ダブルレバー」については、ハンドルから手を離してのレバー操作が必要で危険です。
これだけは早々に解消したいと思うようになりました。
ハンドルにシーソー型シフトレバー「SL-A050」をつける
こんな便利なものもあるんですね。
昔のモデルのCDR214はこのタイプだったという話もあるのですが真偽は不明です。
実際に取り付けた方のブログかこちら。
「趣味の合間の人生」http://blogs.yahoo.co.jp/alphonse2007av/17319634.html
操作性と作業コストのバランスを考えるとベストですね。
憧れるSTI化
でも、やっぱりドロハンついているのでSTIにしたいですね。
結局、自己満足のためにSTI化することを決意しました!
ではどのグレードのSTIにするの?という話です。
- 7速対応のTourney(ターニー)
- 8速対応のClaris(クラリス)
- 9速以上のSTI(Sora,Tiagra,105…)
ここで選択肢1&2と3では大きな差がでてきます。
それはSTI化と同時に、後輪まわりを新調するかどうかということです。
新たに9速以上対応の各パーツが必要な選択肢3
- リアホイール
- カセットスプロケット
- リアディレイラ―
- チェーン
- フロントディレイラ―(スキルがあれば不要?)
- チェーンリング(スキルがあれば不要?)
これは…、コンポフル交換コースですね。(汗)
作業量・費用ともに膨大なので選択肢3はボツということで。
純粋にシフターだけを変える選択肢1
純正RDはTourney TX。ですからSTIもTourneyというのは正統進化ですね。
懸念材料としては、
- 「8速」が欲しくなった時にSTIを流用できない。(選択肢2との比較で)
- 何らかの理由でホイールを買い替えるとき、7速対応って手に入りやすいの?
- ターニーは「親指シフト」である
まぁ、これ以上余分な出費をしないよう、自分の心に区切りをつける意味でターニーもアリかもしれませんが、親指シフトが…ね。
選択肢2:8速STIで7速スプロケ+RDが大丈夫な理由
8速クラリスSTIで後輪7速を問題なく動かせる理由は「スプロケット1枚の厚みが7速と8速で同じ」という所にあるようです。
後輪のギアを変速する仕組みは
- シフトレバーを動かす
- リアディレイラ―に繋がるワイヤーを「所定の長さ」だけ引っ張ったり緩めたりする
- リアディレイラ―がワイヤーの移動量に応じて内側or外側に移動し、シフトUp/Downする
シフトチェンジするためには、1枚当たりのギアの厚みの分だけディレイラ―を動かすことになるのですが、7速と8速のギア(スプロケット)1枚は同じ厚みで、8速の方が7速より1枚分だけカセットが分厚い、という構造になっているようです。
その結果上に書いてある「所定の長さ」が7速用STIと8速用STIで同じ長さになっているので使えるということです。
この辺の説明に関しては、下記のベストアンサーが秀逸です。
「Yahoo!知恵袋」http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1296981937
STI1速分余らせる側に制約があるワケ
上の知恵袋のベストアンサーで説明されているように、STIの8速(トップ側・外側)を余らせるわけですが、なぜ逆側ではいけないのでしょうか?
それはディレイラ―が「ばねの力」を使って動くことに起因します。
フロントもリアも「大きいギア」から「小さいギア」へディレイラ―を移動させる力は「ディレイラ―のばねの(縮もうとする)力」です。
ディレイラ―のばねが一番縮んだ状態、力の加わっていない状態が一番小さいギアにある時です。リアディレイラ―ならこれ以上外側へは移動できません。
ここでトップギア方向にSTIを1速分余らせておいても、物理的にリアディレイラ―はこれ以上外へ移動できないので、外にチェーン落ちせず大丈夫、ということです。
一方シフト動作をして「小さいギア」から「大きいギア」に移動させる時は、このばねの力に逆らって「ディレイラ―のワイヤーを巻き上げる作業」が必要になってきます。ローギア方向にSTIを1速分余らせて設定すると、ギアの存在しないローギアのさらに内側にリアディレイラ―を移動させてしまいチェーン落ちしてしまう、という理屈のようです。
STIを初めて触った時、右と左のレバーでシフトのアップダウンの操作がややこしいなぁと思いましたが、次のようにまとめると多少わかりやすいかもしれません。
小レバーを軽くクリックするシフト操作
- 大きいギアから小さいギアへチェーンを落とす動作
- ワイヤーを緩める動作
- フロント:インナー ← アウター、リア:ロー側 → トップ側
大きいブレーキ兼用レバーをねじ込んで「よっこいしょ」とするシフト操作
- 小さいギアから大きいギアへチェーンを引き上げる動作
- ワイヤーを巻き上げる動作(力が要る)
- フロント:インナー → アウター、リア:ロー側 ← トップ側
閑話休題
改めて言い直すと
STIを7速の位置にセットして取り付けることで、一番内側にシフトダウンした時に、「ギアの1速」と「STIの1速」の関係が一致する。(ワイヤーを巻き上げる動作)
シフトアップするとワイヤーは緩み、リアディレイラ―は「ばねの力」でワイヤーが緩んだ分だけ外へ移動しようとするが、8速に入れた状態(7速にはないトップギアの位置)にしても、ワイヤーは余分に緩むけど、7速用リアディレイラ―は7速以上外へは移動しないからチェーンが外へ落ちることはない。
ということのようです。
言葉だけだと混乱するので表にしてみました。
◎良い設定(STIを8にするとワイヤーは余分に緩むが、ディレイラ―は一番バネが緩んだ状態で設定した7速以上に外へ移動することはない)
STI | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | (外・トップ側) |
スプロケ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | × | チェーン落ちしない |
×悪い設定(STIを1にすべくワイヤーを巻き上げると、ローギアとホイールの間にチェーンが落ちる)
STI | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | (外・トップ側) |
スプロケ | × | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | チェーン落ちする |
他のサイトを参照して、自分なりにまとめたつもりなのですが、微妙ですね…。
ディレイラ―の仕組みを理解するのに下記のサイトがすごく役立ちました!
「Takaよろず研究所」http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20091127-R-derailleur/20091127-R-derailleur.html
ロードバイクメンテナンス入門の類の本を持っていますが、読んでいてもディレイラ―の調整なんてわかったような、わからないような感じでしたが、このサイトは要点を上手くまとめていて、しかも図解してくれているのでとてもわかりやすいです。
これ以上わかりやすいディレイラ―調整の文献はないのでは?ってぐらいおススメです。
結論
8速対応のクラリスSTIで問題なく7速が動かせることを考えると、積極的にターニーを選ぶ理由は価格差だけ、ということになりそうですが、その価格差もAmazonで見ると約3000円。
これは「とりあえずクラリスをポチっとけ」てな感じで
届きました。(^^;
(続く)
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