カステリのウィンドブレーカーを比べてみました。
カタログでは分からない質感や違いが伝われば嬉しいです。
SQUADRA ER JACKET
カステリのジャケット(ウィンドブレーカー)の中で最廉価のモデルです。
エントリーモデルながら、前傾姿勢でフィットする形状です。
伸縮性はほとんどありません。
ですから直立の姿勢だと、胸の辺りが突っ張ります。
数回しか使っていませんが、いつの間にか脇の部分が破れていました…。
良い所
実物を手にして不安に思ったのは「風切り音」です。
でも実走したところ、大丈夫でした。
生地が固いので風を受けても「はためかない」んですよね。
でもこれは良い所、というより悪くなかった所ですね。
撥水性はソコソコある感じで、一瞬の雨なら凌げそうです。
悪い所
デザインの素っ気なさ、チープな質感が気になります。
左右肩甲骨の外側付近にベンチレーションの通気口がありますが、あまり機能していないような…。
レビューでも「蒸れる」というコメントが多いです。
実際に使ってみて感じる一番の欠点は、「生地の耐久性のなさ」と「縫製の粗さ」です。
多分10回も使っていないと思うのですが、透かして見ると所々光が漏れているのが確認できます。
「サソリマーク」もボロボロになっています。
そして極めつけ、脇が破れました。
あと他に気になるのは、袖口が小さく、手が大きい私は通しづらいです。
総評
耐久性に難ありで、あまりお薦めしません。
(追記)2023年時点で後継モデル「SQUADRA STRETCH JACKET」になっています。
ストレッチの文字通り伸縮性のある生地になったようで、こちらはかなり良さげです。
SUPERLEGGERA JACKET
上記「Squadra ER Jacket」よりワンランク上のウィンドブレーカーですが、値段は2ランクぐらい上です。
オーソドックスな感じです。
良い所
生地が柔らかくて軽いです。
カタログによると「Squadra ER」の「128g」に対して、こちらは「87g」。
コンパクトに畳めて、携帯しやすい。
生地は2種類の組み合わせで、縫製も細かくしっかりしているように見えます。
メインの生地は「Pertex®(パーテックス)」のクァンタムという、有名な軽量ナイロンが使われているそうです。
「ループ付きのYKKジップ」や「脱ぐ時に掴んで引っ張りやすい袖口」といった細かい気配りも好印象。
ウエスト内側に「すべり止め加工」も施されています。
全体的な品質は、とても満足がいくものです。
悪い所
ウィンドブレーカーにしては高めの値段。
総評
値段は高いですが、買って後悔しないと思います。
PRO FIT LIGHT RAIN JACKET
レースモデル「ロッソコルサ」のレインジャケットです。(ウィンドブレーカーではありません。)
「Team Sky」モデルを持っています。
小雨がパラつくダウンヒルの際、ウィンドブレーカー代わりに使いました。
お尻の下までカバーするタイトフィットな作りです。
良い所
レースモデルなので、スタイリッシュ。
見た目がカッコいいです。
レインウェアなので生地も厚目、防寒性能も高いです。
悪い所
設けられたバックポケットといい、上から「羽織る」というより「重ね着」をするのだと思います。
ですから、気軽に脱ぎ着できません。
そして生地が厚目なので、畳んでもかさばります。
総評
レインウェアですが、寒い時期にウィンドブレーカーとして使うのもアリかと思います。
まとめ
レースモデルに限らずカステリのウェアは全体的にタイトなので、サイズ選びは慎重に。
ちなみに私の場合、アウターのサイズは
- パールイズミ・カステリ・ルコック … Lサイズ
- ラファ … Mサイズ(プロチームで伸縮性がないものはLサイズ)
です。
1万円を切る価格で「Superleggera Jacket」を購入できれば理想的だと思います。
ちなみにパールイズミの「ストレッチ・ウィンドシェル(2300)」や、ラファの「Pro Team Lightweight Wind Jacket」は背中がメッシュです。
にわか雨でも背中濡れますね。
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