昨年末、待ちに待って二回目の入荷のタイミングでゲットした
「Rapha + Apidura Saddle Pack」。
Raphaのオンラインストアで欠品中の状態が続く人気商品です。
先日のロングライドで使ってみた感想です。
簡単なようで「コツ」があるパッキング技術
このサドルパックは「ロールアップタイプ」と呼ばれ、口をクルクル巻いて封をします。
( Apidura の本家サイトや Rapha の商品表記は「Saddle Pack」になっているのですが、日本では「サドルバッグ」にしているところが多いですね。)
近年「バイクパッキング」というものが流行っていて、今までキャリア装備のランドナーじゃないと難しかった荷物の量でも、ロードバイクでスマートに運べるということで人気のようです。
ファスナータイプのサドルバッグは荷物の量に関係なく大きさは一定ですが、ロールアップタイプは荷物の量に合わせて大きさを変えることができます。
そして最大にした時の収納力が普通のサドルバッグの比ではありません。
荷物の詰め方のコツ
「パンク修理キット+α」を入れるだけの普通のサドルバッグでは荷物の詰め方なんて意識したことはありませんでした。
強いていえば「マルチ工具で予備チューブに傷をつけないよう注意する」程度です。
ブルべやツーリングなどロングライドの場合には、こういった大容量サドルバッグは荷物の詰め方次第で走行のパフォーマンスが大きく変わるそうです。
- 荷物の重心を低くする
- 荷物が中で暴れないようにする
この2点を意識して詰め込むといいようです。
最初に詰め込む荷物はシートポストに近い、低い位置に配置されます。
そして後になるほどシートポストから離れた、高い位置に配置されることになります。
ですから「重たいもの・硬いもの」が底にくるように詰めはじめ、最後にウィンドブレーカーなど「軽くて柔らかい荷物」を詰めるのがセオリーみたいです。
(参考)「バイクパッキングて何だ?~実践編~300kmブルべ」
サドルレール・シートポストへの固定方法
下の雑誌を読んで知ったのですが、荷物を詰め終わった後でシートポスト&サドルレールに固定するのがいいそうです。
- 取り外した状態でサドルパックに荷物を詰める。
- シートポストにベルクロで仮固定する。
- サドルレールに紐を取り付けて締め上げ、長さを調節・固定する。
- シートポストのベルクロを締め上げ、固定する。
何も考えずに取り付けた状態で荷物を放り込んでいましたよ…。(汗)
巻き方ですが、リアライトの取り付けリングが出るように下向きに巻くのが一般的みたいです。
その方が雨天時にもサドルパックの上に雨水が溜まりにくいというメリットがあります。
しかし私はRaphaの公式サイト同様、見た目重視で上向きに巻いています。
ラファ・サドルパックの特徴
このラファ製サドルパックのオリジナルは、アピデュラ製「コンパクト・サドルパック」です。
スペック
- 重量 350g
- 容量 11リットル
- 横幅 17cm
- 高さ 15cm
- 最大容量での全長 42cm
底から15cmぐらいは型崩れしない構造になっていて、そこから先は柔らかい袋状になっています。
表面は防水加工されていますが「完全防水ではない」ので、雨天の際は中身をビニール袋などで守る必要があります。
ちょっとした荷物を表面に括り付けるための「バンジーコード」や「リアライト用リング」など、基本的なつくりはアピデュラ製オリジナルと同じみたいです。
「輪行袋(オーストリッチL-100)」と「パンク修理キット」だけ収納しても中身は安定しますが、この程度の荷物ではロールアップする部分が多すぎて恐ろしく無駄です…。
大きさ自由自在で悩みが減る
普段のポタリングでは体力をロスしないよう、荷物は必要最小限を心がけています。
でもロングライドとなると、どこまで予備の装備を持っていくか迷います。
- モバイルバッテリーをもう一つ余分に持っていこうかな?
- ライトの電池の予備は何本にしよう?
- ウィンドブレーカーだけで雨具も代用できるかな?
- 一応お土産用の折り畳みリュックも入れておこうかな…
安全策を充実させたいけど、むやみに荷物は増やしたくない…。
さらに出発後に荷物が増えたり減ったりする場合のことも考えると、サドルバッグの大きさを決めるのが嫌になってきます。
でもロールアップタイプのサドルパックなら、かなり融通が利きます。
荷物が少ない時はコンパクトに畳め、多い時は広げればOK。
これで出発前に装着していくサドルバッグの大きさで悩まずに済みます!
バイクパッキング・デビュー
出発前に悩んだ挙句、いろいろ詰め込んでしまいました。
収納できてしまうので
「じゃあ念のため持っていっとこか!」
となるんですよね。
もちろん重量増についても気にはしていました。
そして出発前にバイク全体を持ち上げた時は「十分許容範囲内」と思いました。
しかし、走り出してしばらくしてダンシングをした時に気づきました。
「ぐはぁ、後ろが重い!久々だな、この感覚…」
最近は荷物をジャージのポケットに収める「サドルバッグつけない教」に入信していたので、サドル後方で荷物を左右に振り回す感覚を忘れてました…。
幸い荷物が軽いせいか、左右に振ってもサドルパックがブレる感じは全くありませんでした。
固定力は思っていた以上に良かったという印象です。
大型サドルバッグのラインナップ
Apidura のオリジナル版には完全防水の「ドライ」タイプもあります。
サイズも Rapha のものより大容量のものもラインナップされています。
- コンパクト 11リットル
- ミディアム 14リットル
- レギュラー 17.5リットル
またアピデュラだけでなく、他のメーカーから似たような商品が出ています。
実は Rapha サドルパックの入荷待ちが長すぎて、もう少しで他のサドルパックを買うところでした。
その際に検討していたのがこちら。
レベレイトデザイン製サドルバッグ
レベレイトデザインはアメリカのアラスカ州にある老舗メーカーらしいです。
Revelate Designs PIKA(レベレイトデザイン ピカ)
- 最大容量: 12リットル
- 重さ: 350g
- セールスポイント: コンパクトなので対応するフレームが多い
スペックを見る限りではRapha(アピデュラのコンパクト)のサドルパックと似ていますね。
無難なデザインなので、どんなフレームにも似合いそうです。
Revelate Designs VISCACHA(レベレイトデザイン ビスカチャ)
- 最大容量: 14リットル
- 重さ: 367g
- セールスポイント: 大容量
上記のPIKAよりも一回り大きい商品です。その分、取り付けスペースには注意が必要です。
Revelate Designs TERRAPIN(レベレイトデザイン テラピン)
- 最大容量: 14リットル
- 重さ: 368.5g
- セールスポイント: 収納部分と固定部分の2パーツ構造
こちらはちょっと変わっていて、上のビスカチャをベースに2つのパーツ構造にしたものです。
フレームに取り付ける外殻の部分(布製のカゴ)に、荷物を入れる袋を挿し込む構造で、荷物の脱着をしやすくしたものです。
デザインも凝っていて、これを購入する直前までいきました。
そこへRaphaから入荷通知のメールが届いたわけです。
レベレイトデザイン以外からも、コスパが良さそうなサドルパックが出ています。
オルトリーブ Seat-Pack(F9901)
- 最大容量: 16.5リットル
- 重さ: 456g
- セールスポイント: 完全防水で泥除け代わりになる形状
オルトリーブのサドルバッグといえばワンタッチで脱着可能な「サドルバッグL」が有名ですが、ロールアップタイプの商品もあります。ただ大きいのでフレームをかなり選びそうです。
ゴリックス 大容量サドルバッグ(GX-67702)
- 最大容量: 8.8リットル
- 重さ: 485g
- セールスポイント: 取り出しできる収納袋
「ごっつプライス」さんで扱っているゴリックス(GORIX)ブランドの大型サドルバッグです。
レベレイトデザインのテラピン同様、ガワと中身に分かれています。
容量の割にちょっと重たい気もしますが、お値打ち価格なので仕方がないですね。
R250 大型防水サドルバッグ (R25-K-SADDLEBAG-BK)
- 最大容量: 14リットル
- 重さ: 415g
- セールスポイント: 側面・後方に再帰反射部分あり
マットブラックのカーボンフレームであるピナレロに似合うツールケースを探していて見つけたのが、このR250ブランドのものでした。大容量でカーボン柄なので大満足の品です。
そのR250ブランドから出ている大容量サドルバッグです。
姉妹品として、小さいタイプもワールドサイクルさんのサイトで販売しています。
【ロールアップタイプのサドルパックのメリット】
- 日帰りから宿泊前提のロングライドまで、これ一つで柔軟に対応できる。
- ライド中の荷物の増減に神経質にならなくて良い。
「輪行袋+α」な装備を持っていきたいロングライドには、こういったロールアップタイプのサドルバッグとても便利だと感じました。
コメント
こんにちは
またお伺いさせて頂きたいのですが、ラファのサドルバッグはサドルとタイヤとのクリアランスは、どれくらい必要でしょうか。
嫁のバイクに付けたいと思ったのですが、サドル下からタイヤまで約15〜17センチくらいしか無いのです。
リムブレーキとシートポストの間に嵌る感じでギリギリ載るのかなぁと思ってるのですが、どうでしょうか?
トシ様
こんにちは。
シートポスト上端後方から垂直方向に約16cm必要なので、ギリギリ付いても振動でタイヤと擦りそうな気がします。
ちょっとお薦めできないですね…。
なる程。
測る箇所が違ったので、もう一度測ってみます!
具体的な測定箇所と数字をご教示いただきありがとうございます。