愛知県と岐阜県、三重県の間には濃尾平野を作り上げた木曽三川(きそさんせん)が流れています。
木曽川、長良川、揖斐川の3つの川のことです。
一時期「長良川河口堰」の建設をめぐって全国的に話題になった場所でもあります。
三重県から名古屋へ行くためには、この3本の川を渡らなければいけません。
車で通過する分には「川幅が広くて凄いな~」という場所ですが、ロードバイクで渡るとなると話は別です。
実際に渡ってみた印象をお届けします。
ロードバイクからみた「木曽三川の橋」事情
(1)「国道1号」
キャノンボールでも利用されていると思われる天下の国道1号の橋です。
自動車用の橋とは別に、上下線両側に自転車・歩行者専用の橋があります。
専用の橋は車の心配は要りませんが、幅が狭い上に柵も低く、床は薄い鉄板なので高所恐怖症の人にとっては精神的にキツイと思います。
一番川幅が広い木曽川は、橋の中央付近では川面から結構な高さになります。
横風で転倒したら、柵越えして頭から川へダイブするイメージが…。
正直なところ、強風時は渡らない方がいいと思います。
揖斐川・長良川の上り側の橋を通る際は、途中の堤防道路(県道106号・中堤道路)が接続するT字交差点で巻き込み事故にあわないようご注意ください。
(2)「国道23号」
ロードバイクで走ってはいけない国道23号です。(大型が80km/hぐらいでバシバシ通っています。)
しかし木曽三川の歩行者用の橋に関しては、数年前に改修されたばかりで凄く走りやすいです。
アスファルト舗装で幅員もあり、車道の橋との間に隙間がないので気分的に楽です。
フェンスも中央付近は釣り客を寄せ付けないように高めになっています。
高いところが苦手な方は、迂回して国道23号がおススメです。
ただし、橋を渡ったら車道に入らず、適当な脇道へすぐ離脱してくださいね。
(3)油島大橋~長良川大橋~立田大橋
国道23号、国道1号の次に内陸側に位置する橋です。
多度と木曽三川公園を結ぶ油島大橋(揖斐川)の歩道は広くはありませんが、距離が短いので恐怖感はありません。
長良川大橋、立田大橋(木曽川)は広めのしっかりした歩道が整備されているので、柵は低いものの国道23号ぐらい安心だと思います。
(4)東海大橋
立田大橋より上流に位置する木曽川・長良川を越える橋です。
写真のように造りは古そうですが、車道寄りを走れば強風時でも何とか渡れそうな感じの橋です。
ここまで来ると、国道1号の迂回というレベルではなく、別ルートになってしまいます。
書いていて思ったのですが、ロードバイク視点で見た三重県北部って、荒天時には鈴鹿山脈と木曽三川で分断された「陸の孤島」状態になってしまいますね…。
東海地区の方やキャノンボールに挑戦される方の参考になれば幸いです。
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