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【ミニベロ】CDR214の後輪「クイック」化

Tioga QR CDR214(ミニベロ)

ミニベロCDR214ですが、前輪はクイックリリースなのに、後輪はナットで留められています。(数年前までは後輪もクイックだったみたいですが)

「サイズの合うスキュワーだけ買えば、中の軸を交換するだけでできるのでは?」

と思ったのですが、そこは素人の浅はかさ、そう簡単ではないようです。

ここでいうサイズとはQRスキュワーの長さ、つまりハブのサイズ(横幅)のことになります。

ハブの横幅(ハブエンド幅、OLD(Over-Locknut Dimension)オーバーロックナット寸法)はいろいろ規格があり、

  • 前輪:100mm
  • 後輪:130mm(ロード),135mm(MTB)

という組み合わせがメジャーのようですが、小径車他にはこれ以外のサイズがあるようで注意が必要です。

ちなみにCDR214のカスタマイズに関しては、大御所とも言える「よん?」様のブログがとても参考になります。この方の情報によると、CDR214のリアエンド幅は130mmとのことです。

CDR214後輪のクイックリリース化のためにネットで集めた情報をまとめてみました。

一番のネックが後輪のハブが「ボスフリー」というタイプであること

ボス?フリー??

自転車のフリーとは

「フリー」はホイール関連の情報を見ていると良く見かける言葉ですね。

最近まで自分も「フリーという名のスプロケを嵌める部品」という程度の認識だったのですが、実はこれは自転車における革命的な発明なんです!

知らない方はぜひWikipedia(フリーホイール)を読んでみてください。

要は「車輪の回転」と「ペダルの回転」を完全にリンクさせないための機構です。

もし車輪とペダルが直結していると、

  • ペダルを一生懸命回す → 後輪がたくさん回って速く走れる(ええやん)
  • 下り坂で後輪が勝手にたくさん回る → ペダルも高速回転!(ちょw)

イメージとしては三輪車ですね。

幼いころ、後ろから押してもらってスピードの出た三輪車のペダル…、危なくて思わず開脚した経験はありませんか?(笑)

そうならないよう乗り手に都合のいい力の伝え方をしてくれるのがラチェット機構と呼ばれるもので、それを備えたホイールをフリーホイールと呼ぶようです。

現代では、ほとんどの自転車がそうですよね。

ホイールのレビューで「ラチェット音が大きい」などのコメントを見かけますが、ラチェット音はフリーホイールが機能している時の音ということになります。

これに対して、ペダル(クランク)とホイールの動きが直結しているような仕組みを「固定ギア」というそうです。「ピスト」がそうですね。トラック競技の他、ペダルを逆回転させるとバックできるので、曲芸的な乗り方をするのにも都合がいいようです。

ボスフリーとカセットフリーの違い

「ボス(boss)」とはWikiの「スプロケット」を読んでみると、スプロケット(ギア)の中心、軸部分の横にはみ出ている凸部分を指すようです。

ちなみに辞書には親分という意味のbossとは別に

boss 【名詞】突起部

ものがありますね。

つまりボスフリー(シマノではマルチプルフリーと呼ぶらしい)とは、カセットスプロケットとフリー部分が一体になっているもの、のようです。

ボスフリー

ハブ軸にスプロケットを取り付けるためのねじ切りがしてあり、ハブ軸に直接スプロケットを取り付けるタイプ

ハブ軸 ⇔(フリー部分+スプロケット)

カセットフリー

ハブ軸にフリーハブボディが取り付けてあり、そのフリーハブボディにスプロケットを取り付けるタイプ

(ハブ軸+フリー部分)⇔ スプロケット

フリー部分をハブ側とスプロケット側とのどちらに持たせるか、そういう違いのようです。用語として、ボスフリーに対する言葉としてハブフリーが適当な気がするのですが…。

カセット=スプロケットの束ですから、カセットフリーという言葉はボスフリーと同じイメージになりそうな気が…。

ParkTookのサイトにはカセットフリーのことをフリーホイールと書いてあるし、混乱するなぁ…。

ちなみに

「ナット留め=ボスフリー、QR=カセットフリー」という公式は例外があるそうです。

教えて!goo「ロードのホイールについて」

①ホイール・ハブ・スプロケットを変えずにQR化

できるだけパーツを買い替えることなく、QR化したい…。

そう考えるのは前がQRなので後ろもという「見た目」と、「パンク時のメンテナンス性向上」が動機になるのでしょうか。

この条件を実現するには、Joytechハブの軸にQRが通るように「中空シャフト」(金属の筒?)というものを取り付けないといけないようです。

そしてJoytechハブに合うサイズの「中空シャフト」が存在するのかどうか不明。

仮にあったとしても、ベアリング(金属の小さい玉)などを移植して調整しないといけない。

そしてその為の工具も必要…。

このような成功するかどうかもわからず、かつ手間と技術がかなり必要な作業になりそうです。

また成功しても、後で8速以上にカスタマイズするのが大変そう。

これはやらない方が良さそうです。

②ハブとカセットスプロケットを交換する

これは上記の「よん?」様のブログで解説してある通り、実現可能です。

Tiagraハブを使って、純正のリムとスポークでホイールを組み直しておられます。

パーツ費用は1万円以下で収まりそうですが、これまた結構な手間と技術と道具が必要です。

振れ取り台がないと無理でしょうし。

③QR式の新しいホイールを買う

後輪だけなら1万強で済みそうですが、前後で見た目が違うホイールに耐えられるのかどうか…。セットで買うと2万コースなので、これまた自転車本体の値段に近づいていきますね。普段使いの自転車を「いいホイール+QR」にして盗難リスク高めるのもなぁ…って感じです。

ただ純正ホイール、タイヤがすごく嵌めづらいそうなので新しいホイールが欲しいのも確かです。(それまでパンクしないでくれ~)

結論

リアホイールまわりは当面いじらない方向で。(^^;

希望としては③です。

変速のダブルレバーをSTI化したいのですが、7速でずっといくのか、8速以上を考えるかでSTIもTourneyかClaris以上か変わってくるので、こっちも後輪の件が決まらないと下手に始められない状態です。む~。

Tioga QR

というわけで、CDR214用に買った「Tioga」のQRレバーのセットですが、当分お蔵入りになりそうです。

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