激安中華プロジェクターを購入して、しばらくの間は大変満足していました。
(前の記事)【ホームシアター沼 深度1m】「POYANK」中華プロジェクター購入レビュー
でもやっぱり気になるピクセルの粗さ。
メニュー画面の文字を見ると、特に気になります…。
更に快適なホームシアターを夢見て、ネットで次のプロジェクターを物色する日々のスタートです。
目次
1. 新しいプロジェクターに求めたもの
プロジェクターは用途に応じて「ホームシアター用」と「ビジネス用」の2種類に分かれるそうです。
ビジネス用は明るさを優先したモデルで、プレゼン等でPCの画面を映すのに適しているとのこと。
私が求めたのは
ブルーレイの画質が表現できること。(フルHD ・1080p・1920×1080)
この1点です。
上を見たら4K対応もありますが、価格が高くなるし、見たいのはBDがメインなので不要と考えました。
とは言うものの、解像度以外のことも気になるので調べてみました。
1.1 光源の違い
主に3種類あるそうです。
- 水銀ランプ
- LED
- レーザー
それぞれ起動時間や消費電力など異なります。
多くのプロジェクターは水銀ランプが使わていて、電球が切れると交換コストが発生します。
LEDは暗いので、モバイルなど簡易的なタイプ以外使われていないようです。
レーザーは明るい上に球切れの心配はありませんが、高価です。
1.2 パネルタイプ(投影方式)の違い
光源から出た光をどのように映像にするか、その仕組みも3種類あります。
- 液晶(3LCD)…一般的
- DLP…液晶方式よりコントラストが高い
- LCOS…ハイエンド向け
「価格.com」のスペック比較表を見ると、パネルタイプに並ぶのは「液晶(3LCD)」と「DLP」がほとんどです。
この両者は映像の見た目において、それぞれ注意点があります。
- 液晶(3LCD)…ドットの格子が目立つ
- DLP…「レインボーノイズ」という残像現象が起こる
一長一短、どちらが優れているというものではありませんが、ちょっと気になる情報です。
2. 在庫で選択肢が絞られた
予算を10万円ぐらいまでとし、本命は実績と国内メーカーという安心感からエプソン製でした。
しかし候補のエプソンのプロジェクターが、ことごとく在庫なし!
価格.comを見ても、ほぼ「店舗問い合わせ」になっています。
実際にある店舗に納期を問い合わせたのですが、コロナの影響で入荷がいつになるか分からないとの回答でした。
3. 「BenQ TH585」を購入
結局在庫のある商品の中から値段とスペックで絞っていき、BenQの中でも新製品である「TH585」に決定しました。
3.1 開封の儀
ボタンが並んでいますが、リモコンがあるので使ってません。
本体を設置して各種設定が固まると、いじる必要もない感じです。
レンズ調整も本体の位置がズレたりしない限り、触る機会がなくなります。
本体背面です。各種端子があります。
設置直後はこのリモコンを使って画質の調整をします。
アンプを使ってシステムを組んでいますが、前述のとおり最近では電源スイッチのOn/Off以外でリモコンを使っていません。
本体底面です。
三脚の上に載せれるような代物ではなく、台の上に載せるか、専用の金具を使って天井から吊るすことになります。
3.2 設定の様子
各種ケーブル接続を終えたらプロジェクターの電源を入れます。
本体底面にある3本の脚(前1・後2)をネジを回して脚の長さを調整し、投影画面がスクリーンに収まるようプロジェクター本体の仰俯角を決めます。
本体の調節リングで「ピント」と「ズーム(画面の大きさの微調整)」を行います。
無事画面がスクリーンに収まり、ピントが合ったら最後に台形補正をして設置終了です。
あとは必要に応じて画質などの調整をします。
設定の詳細を知りたい方はBenQのサイトからマニュアルがダウンロードできますので、そちらをご参照ください。
4. 比較インプレ
1台目の激安中華プロジェクター「POYANK」と「BenQ TH585」を比べてみました。
両者の仕様ですが、
- POYANK … LED光源・液晶(3LCD)方式
- BenQ … 水銀ランプ光源・DLP方式
と全く異なります。
4.1 大きさの違い
まず大きさ。
外観は似ていますが、大きさがかなり違います。
4.2 明るさの違い
POYANKの4000ルーメンに対してBenQは3500ルーメンですが、後者の方がどう見ても明るいです。
POYANKの表記に問題があるのか、光源の種類によって同じルーメンでも明るさが異なる?? そんなわけないですよね…?
とにかく「BenQ TH585」は段違いで明るいです。
そして鮮やかさ(コントラスト)の違いのせいか、色合いもかなり異なります。
4.3 画素数の違い
パネル画素数が違うので当然なのですが、投影方式の違いによって差が強調されているのもあるかも知れません。
「POYANK」は格子が目立つ液晶方式、「BenQ」は目立たないDLP方式。
同じ液晶方式のフルHDプロジェクターと比べたなら、その差が小さくなるかもしれません。
値段を考えるとPOYANKはかなり健闘していると思います。
ただ、一度「上」を知ってしまうと厳しいですね…。
4.4 「レインボーノイズ」を確認
このように映像のクオリティアップに喜んでいたのですが、映画のエンドロールで気になる現象が。
瞬きをすると、光の三原色で出来た残像がチラつくのです。
そのイメージ画像を作ってみました。
実際はこんなにクッキリ見えるわけではないのですが、赤・緑・青で出来た光の塊が、瞬きや視線を移動した時に「一瞬」見えることがあります。
暗いシーンの時に見えやすいそうですが、私の場合エンドロール以外で気になったことはありません。
対策として、プロジェクターの輝度を落とすと改善されるそうですが、私の場合スルー出来るレベルなので特に何もしていません。
5. まとめ
8万円という価格は、プロジェクターの中では安価な部類だと思います。
しかしブルーレイを再生するなら、十分すぎるほどの満足度でした。
昼間でもカーテンを閉めればOKな映像の明るさ、DLP方式の恩恵と思われる色の鮮やかさ。
まさしく「自宅が映画館になった」気分です。
気になっていたメニューの文字もクッキリ!
さらに寄ってみるとこんな感じ。
パッケージとの大きさ比較です。
圧倒的な価格差が、そのまま画質の差に出たとも言える今回のプロジェクター比較ですが、
同じルーメン数でも投影方式(液晶 or DLP)が異なると
- 明るさ
- 鮮やかさ(コントラスト)
- ドット格子の見え方
がどれぐらい違ってくるのか、興味があるところです。
このようにとても綺麗な映像を手に入れたわけですが、今度は音響に関してモヤモヤが募っていくのでした。(笑)
沼は更なる深みへと続きます。
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