おうちで「映画館の雰囲気」を。
ちょっとした遊び心で始めたつもりのホームシアターですが、プロジェクターのアップグレードをしてしまい、今度は音響に対する欲が生まれてきてしまいました…。
(前の記事)【ホームシアター沼 深度2m】2台目のプロジェクター「BenQ TH585」の購入レビュー
目次
1. 映像に見合う音響が欲しくなる
最初に購入した「POYANK」プロジェクターと組み合わせたのは、「ロジクール Z313」というスピーカーです。
5年前からPCで使っていたものを流用しました。
入れ替わりが激しそうなジャンルの商品ですが、なんと今でもAmazonで現役として売られています。
しかも「Amazon’s Choice」にもなっています!
サブウーファーが付いた2.1ch、出力は4.5W×2+16Wというスペックです。
音響チャンネルの数え方
●.▲chというのは、●がスピーカーの数、▲がサブウーファーという低音専用のスピーカーの有無を表すそうです。
シンプルな左右スピーカーだけなら「2ch」。
主に音声を担当するセンタースピーカーが加わると「3ch」。
後方に置くサラウンドスピーカー(左右)が加わると「5ch」。
これらにサブウーファーが付くと、「2.1ch」、「3.1ch」、「5.1ch」となるわけです。
これを背後のプロジェクターの傍らに置き、後方からの音響のみで楽しんでしました。
左右のスピーカーケーブルが長く、かなり離して置けるため、それだけで音の拡がりを感じます。
そこへサブウーファーの重低音が加わり、お値段以上の音響を楽しめるスピーカーセットです。
当初はこれで十分だと思っていました。
しかしBenQのプロジェクターに変えて以降、
「これでサラウンドシステム導入すれば、かなり映画館っぽくなるのでは…」
という想いが頭を離れません。
できるだけ安く「5.1chサラウンドシステム」を導入するための調査が始まりました。
2. 「オールインワン」の5.1chサラウンドシステムを購入
PCパーツを物色するため電気街を訪れていたことがあるので、オーディオ関係も「沼」であることは知っていました。
以前ソニーのハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-1000X」を購入してハイレゾ音源とノーマル版を聴き比べたこともありますが、自分の耳では差が分かりませんでした。
ですからサラウンドシステムといっても
「最低限のスペックで十分だろう」
と、この時は 思いました。
Amazonで調べたところ、オンキョーの「HT-S3910」がアンプとスピーカー・サブウーファーのフルセットで5万円を切っており、レビューもそれなりに良かったので即決。
2.1 ONKYO「HT-S3910」の概要
セットの内容ですが、アンプ本体とスピーカー6個に加え、スピーカーケーブルも付属しています。
追加で購入が必要なものと言えば、「アンプ⇔プロジェクター」のHDMIケーブルぐらいです。
注意点としてにカタログ「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)対応」と書いてありますが、下の写真の通りスピーカー出力端子は6つしかありません。
大雑把に言うと「Atmos」は音の上下方向の拡がりもサポートする規格なので、上方(天井)にもスピーカー1対が必要です。
本来ならばスピーカー端子が8つで5.1.2chという構成になるはずですが、仮想スピーカーで補うということです。
ちなみにAtmos規格はとても複雑で、スピーカーの数だけで語れるようなものでなく、色々なDolby規格を包括するような概念みたいです。
https://powerpro.at.webry.info/201703/article_19.html
5つのスピーカーですが、
センタースピーカーだけガワの大きさが異なるものの、
コーンの大きさ(7.7cm)やインピーダンス(6Ω)は共通で
全部同じ
ですよね?(汗)
2.2 設定と機能
「アンプ=音の電気信号を増幅する装置」という認識だったのですが、いやいやどうして、想像以上にたくさんの機能がありました。
リモコンのメニューボタンを押した後です。
スピーカーの「配置・構成」と「距離」はいじりました。
後はデフォルトのまま。(よー分からん)
サラウンド配置なので「5.1ch」を選択。
サラウンド用の2対を上方に配置することで、上下の音の拡がりを表現できる「2.1.2ch」も可能です。
視聴するイスから各スピーカーまでの距離を入力します。
メジャーを使い、同一円状にスピーカーを配置しました。
2.3 リスニングモードを選ぶ
アンプは様々な音声フォーマットに対応しており、それに合わせた「リスニングモード」を選ぶことでベストな音響が楽しめます。
リモコンの「i」ボタンを押すと、現時点での音源の「入力フォーマット」と「出力モード」がわかります。
下の例はBDプレイヤーからは
(–Input–)PCM 2ch
で入力信号が来ていますが、アンプ側では
(–Output–)ドルビーサラウンド 5.1ch
で再生しています。
取説によると「2chの入力でも、仮想的にサラウンドチャンネルの音声を創出することができる」そうです。
ちなみに5.1ch収録のBlu-ray Discでも、メニュー画面の音源は2ch収録のようです。
本編では「Multi PCM 3.0ch」という、このBDオリジナルのフォーマットです。
3. ONKYO「HT-S3910」のインプレ
学生時代に使っていたAIWAのコンポ(My Pace 909)以来の、本格的なオーディオ機器となりました。
前後左右に配された複数スピーカーによってもたらされる音の拡がりは、やはり普通のテレビとは違います。
サブウーファーから伝わる音の振動。
大きめのボリュームで聴いていると、臨場感たっぷりです。
でも…
でも…
何か音、しょぼくない…?
Amazonのレビューで付属スピーカーが酷評されているのを見たせいか、何か物足りなさを感じてしまいます。
スピーカーのユニット(振動する円形部分)ですが、センタースピーカーを含めて各1個。
前述の昔持っていたコンポのスピーカーの立派さと比べると、あまりにも寂しい限りです。
「フロントスピーカーだけは、もうちょっといいヤツに替えてみたいなぁ…」
4. スクリーンに下地を敷いてみた(迷光対策)
サラウンド導入と同時にちょっとした「迷光対策」をしてみました。
迷光というのはスクリーンで反射した光が周りの壁で再反射してしまい、黒がグレーっぽくなる現象です。
壁や天井の色が白いと発生しやすいそうです、ってほとんど家がそうなのでは…(;’∀’)
Amazonで巨大な黒い布を購入。(3m×3.6m)
ホムセンで黒布とスクリーンを留めるためのピンを購入。
スクリーンの周りを留めるピンの色は重要です。
ちょうど黒のピン(いす用)があったので助かりました。
ある程度の奥行で天井部分も覆った方がいいので、脚立を持ってきて作業します。
天井の板が思いのほか薄く、上手くやらないとピンが固定されずに抜けてしまうのが想定外でした。
なんだか映画館っぽくなってきました。
下はかなり余ってしまいましたが、足りないよりかはいいかと。
蛍光灯を避けて貼ったので下端が余りましたが、天井に制約がないのであれば下端を壁下に合わせて貼るのが理想ですね。
黒布下地の有無によるビフォーアフター。
ビフォー。
ぶっちゃけ、これでも悪くはありません。
そしてアフター。
反射もさることながら、スクリーンの周りが黒いだけで映像がとても引き締まって見えます。
黒布1枚で印象がかなり変わるのでお勧めです。
5. 「Fire TV Stick」を導入
Amazonプライムビデオを視聴するため、「Fire TV Stick」を購入しました。
プロジェクター本体でなく、アンプの方に取り付けます。
配信サービスでコンテンツの幅が一気に広がり、より映画館に近づきました。
マクドナルドや551の豚まんでも持ち込み鑑賞できるのが映画館にはないメリットw
「Amazon Prime ビデオ」はサラウンド対応の作品もあります。
Amazonのフォーラムによると、「HD(高画質)形式」のPrime Videoは5.1chサラウンド音声で配信しているそうです。
サラウンド音声ですが、視聴するデバイスによって恩恵にあずかれないものもあります。
PCでのブラウザ視聴は対応しておらず、テレビによっては内蔵アプリでサラウンド再生されないケースがあるようです。
確実なのは「Fire TV」を使った視聴みたいですね。
そして普段タブレットやスマホで見ているテレビアニメですが、大画面だと新たな気づきが…。
例えば楽譜にある落書きの内容。
タブレットだと見流してしまいますが、プロジェクターの大画面だと書いてある内容まで目に入ってきます。
そして音。
普通のステレオ音声でも、「響け!ユーフォニアム」のように演奏シーンが多いアニメは複数スピーカーで聴くと迫力が違います。
作品を十分楽しむには、良質な音と映像を再現できる装置が必要であることを痛感しました。
「フロントスピーカー、どれにしようかな~」
次回、気が付けばいつの間にか…、沼の本領発揮のお話です。w
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