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【サドル沼 3/3】 トムソンのシートポスト&クランプ購入

トムソン シートポスト クランプ 購入レビュー

通常のライドでは気にならなかった股間の痛み。

しかしローラー練を連チャンで行うと、ダメージがかなり深刻であることに気づかされました。

【サドル沼 2/3】結局ISMのサドルを購入
今回はちょっとデリケートな話題ですので、予めご了承ください。 固定ローラー台で股間(会陰)にダメージ 「Zwift おもしれぇ!アハハハ… 」 と連日ローラー台に乗っていたある日、股間の左側(袋の左裏付け根)に痛みを覚えます。 「あー、去年...

そして痛みのあまりの不快さに堪らずサドルを買ったばかりの「Selle SMP HELL」から、「ISM製Adamoシリーズ」に交換しました。

サドルを変えても完全には解消せず

「会陰の血流を阻害しない」といわれているISMのサドルに変えてから股間への負担がかなり減りました。

(参照)「ISM 血流を阻害しないエルゴノミックサドル」(シクロワイアード様)

ですが、それでもまだ少しダメージがあります。

どうしたものか悩んでいた時、たまたま読んでいた宮澤崇史さんの本のアドバイスが目に留まりました。

ホビーレーサーで多いパターンが、大腿四頭筋ばかりに頼ってペダリングをしてしまうことです。(省略)そういう方は、サドルが高く、かつ前に出ている場合が多いようです。

はい、その通りです…。

初心者が前乗りポジションで乗ると

  • 上死点を楽に通過できるけど、疲労しやすい。
  • 体重がハンドルにかかって、体重を使ったペダリングができない。

といったデメリットが際立つようです。

ヒルクライム時のサドル位置の最適化を目的に始めた前乗りポジションですが、ここで一旦忘れることにしました。

そして前方オフセットの「ProfileDesing FFAシートポスト」から、完成車に付属していたシートポストに戻しました。

2本締めシートポストが欲しい

完成車付属のシートポストは横からボルト1本で締めて固定するタイプです。

サドルレールの締め付けトルク

2本締めの安定感と調整のしやすさに慣れてしまっていたので、すごく不便に感じました。

結局新しい2本締めのシートポストを探すことにしました。

ProfileDesign FFA シートポスト

2本締めは座面の微妙な傾斜の調整がやりやすいです。

そして Wiggle でレビューの良かったトムソン製のシートポスト&クランプを購入することにしました。

「トムソン」ってどんなメーカー?

トムソンというブランドはこの時点で初めて知ったわけですが、かなり高品質なモノづくりをしている会社のようです。

30年に及ぶコンピューター制御マシニング装置(CNC)における豊富な技術と経験を持つアルミ部品メーカーです。
航空機業界最大手2社の機体に使用される部品を任されるほどの高い信頼性と強度設計に基づいて作られるその製品は、今ではレース用ステム・シートポストのベンチマークとなっています。

(ミズタニ自転車様のHPより)

ググった情報によると、かつてレースで落車があった際、普通ならやぐらが壊れるところを、このトムソンのシートポストはサドルレールを掴んだまま無傷で、代わりに座面がサドルレールからもげた、というエピソードがあるようです。

開封の儀

シートポスト、クランプともに専用の巾着袋に入っていて驚きました。

トムソン シートポスト クランプ

トムソン シートポスト クランプ

トムソンElite Inline シートポスト(31.6mm×367mm)です。

長さ410mmバージョンもあるのですが、これを目一杯下げてちょうどいい高さでした。

トムソン シートポスト クランプ

表面がギザギザ加工になっている芸の細かさ。

トムソン シートポスト クランプ

トムソン シートポスト クランプ

座面の傾斜調整の目安になる目盛りつきです。いいですね!

トムソン シートポスト クランプ

トムソン シートポスト クランプ

断面の空洞が「楕円」になっているのも特徴みたいです。

トムソン シートポスト

デザインを合わせるためトムソンのシートクランプも一緒に買いました。

トムソン シートクランプ トムソン シートクランプ

股間やお尻の痛みの解決策

このように前乗りをやめて、それに伴いシートポストやサドル・ステムも交換するという大変更をしてようやく股間(会陰)の痛みは収束した感じです。

去年ロードバイクに乗り始めた時はただ漠然と「お尻が痛い」と思っていましたが、最近になって痛む部分に注目してみると「股間(会陰)」の痛みと「坐骨周辺」の痛みに区別できることに気づきました。

初心者の方で「お尻が痛い」とお困りの場合、まず

「股間(会陰)」と「坐骨」のどちらが痛いのか?

感じ取ってみてください。片方だけでなく両方痛い場合もあると思います。

私の場合、

  • 坐骨周辺の痛みはライド開始とともに痛みが増し、乗り終わると短時間で気にならなくなる
  • 股間(会陰)の痛みはライド中突然「ズキッ!」と電気が走るような痛み方が断続的に起こり、ひどくなると乗り終わった後も1~3日ぐらい尾を引く

といった違いがあります。

現状の痛み方を把握した上で、

サドル高が適切かどうかチェック

してみてください。サドル高は「(自分の股下)×0.88」で目安となる数字が簡単に計算できます。

目安となるサドル高も計算せず、感覚だけで上げ下げしていると、私のように無駄にサドル沼に足を突っ込んでしまいます。

以上を踏まえた上で

股間(会陰)が痛い場合

股間(会陰)が痛む場合は「アカンやつ」です。「慣れればOK」と放置せずに、早急に何らかの対策をした方がいいと思います。

  • サドルを後ろに引いて高さを下げる
  • サドル座面を少し前下がり気味にする
  • 「Selle SMPシリーズ」や「ISM Adamoシリーズ」などの穴あきサドルに変えてみる
  • レーパンをきちんと履く(玉等のポジション調整)

といった方法を試してみてください。

ちなみにサドルの位置を前後させる場合、シートポスト長も調整しないとサドル高が変わってしまうので要注意です。

「サドル高=BB中心からサドル座面の中心までの直線距離」なので、

  • サドルを前に出す場合は、シートポストを上げる(出す)
  • サドルを後ろに引く場合は、シートポストも下げる

といったように、シートポストの長さも調整する必要があります。

下記のサイトに前乗り・後ろ乗りのポジションの違いについて図解されています。

(参照)「前乗り VS 後乗り」(トライアスロン解体新書)様のサイト

坐骨周辺が痛い場合

この痛みについては、「慣れ(トレーニング)」や「さらなるポジションの見直し」で試行錯誤しつつ、自分なりの答えを見つけて行けばいいのかなと思っています。

よく言われていることですが、ママチャリ感覚でどっしりサドルに座っていると当然お尻が痛くなりやすいので、体重が「サドル・ペダル・ハンドル」にそれぞれどれぐらいの割合でかかっているかを意識するだけでも違ってきます。

固定ローラー台でのお尻(坐骨)の痛み対策

実走ではあまり気にならないお尻(坐骨)の痛みですが、固定ローラー台の上だとかなり気になるので対策としてサドルのカバーを買ってみました。

「サドルカバーで痛みを軽減」と聞くと厚いパッドが入った物を想像しますが、この商品はアプローチがちょっと違います。

ロードバイク おすすめ サドルカバー

本来このサドルカバーはズボンやスカートの生地がサドルと擦れてテカらないようにするためのアイテムです。

カバーの生地が5層からなるサンドイッチ構造になっていて、ズボンとサドルで起きていた摩擦をこのカバー内部で起こす仕組みのようです。

ロードバイク おすすめ サドルカバー

乗った感じはカバーの表面とレーパンが一体となって、動きに合わせてサドル上で滑る感覚です。

ロードバイク おすすめ サドルカバー

ちなみにこちらはアンケートを書くと無料で貰えたスポーツタイプの方です。

このお尻がサドル上で滑るような感覚、レースではデメリットかもしれませんが、固定ローラー台というお尻とサドルの位置関係が固定される状況では体重を上手に分散してくれて好印象です。

サドルカバーによる臀部の痛み緩和

(参照)「ロードバイク乗りの引きこもり日記」様のブログ

コメント

  1. あまえび より:

    今はSMP TRK MANを使っていて乗り心地は満足しているのですがデカイ重いダサいと思うようになり溝or穴ありサドルを数個試乗しましたが100㌔くらいで坐骨が痛くなり未だ迷走です HELLは以前から気になっていたので買おうかどうか悩んでます。一度smpにハマれば逃げられないのかも

    • 私も「SMP TRK MAN」をMTB(Bianchi KUMA)で使っていますが、完成車付属のサドルから交換した時に「お尻が楽になったなぁ」と感動しました。HELLはクッションが少なく、TRK MANとはまた感触がかなり違うので、できたら試乗された方がいいですよ~。30km位で坐骨が気になり始める自分とはちょっとレベルが違う悩みのような感じですが。(^^;