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【ガーミン】パワーメーター「Vector 2」降臨!

Garmin Vector 2J パワーメーター

いつかは欲しいパワーメーター。

Zwiftにハマっているならなおさらです。

以前はパワーメーターといえばプロが使う機材でしたが、最近はホビーライダーの方々にも広がっているようです。

それだけパワートレーニングが注目されているということなのでしょうか?

このたび「ガーミン教」の信者最大のお布施である「Garmin Vector 2J」に手を出してしまいました…。

「Garmin Vector 2J」の外箱のロゴ

高まるパワーメーターへの憧れ

Zwift用にわざわざローラー台をスマートトレーナーに買い替え、機械計測によるパワー表示が可能になりました。

そうすればパワーメーターに対する興味も落ち着くのではないかと思っていました。

ところが現実は逆でした…。

ローラー練をやればやるほど

「右脚の方が強く踏んでいる気がするけど、実際のバランスはどうなのだろう? 」

とか

「引き脚を意識したペダリング時とそうでない時の力のかかり具合の差はあるのだろうか? 」

など、左右のパワー差やペダリングを可視化したい欲求が高まってきました。

パワーメーターを買うとしたらどれにしようか?

パワーメーターといっても色々タイプがあります。

左右別計測で、できればペダリングモニター的な情報もわかるといいなぁと考えました。

候補①パイオニア製

言わずと知れた国内人気ナンバーワンと思われるパイオニア製です。

パイオニア・ペダリングモニターのイメージ画像

細かいデータ分析にも長けているようです。

使っているコンポがアルテかデュラなら選んでいたかもしれません。

しかし、自分が使っているのは105。

これを導入するとなると、クランク回りのアップグレードが必要です。

(追記 2016年7月5日)

「105」グレードに対応のパイオニアのパワーメーター(ペダリングモニター)が発売されました。

(参考)http://pioneer-cyclesports.com/jp/products/sensor/sgy-pk5091S5870gl.html

そして専用のサイコンも欲しくなること間違いなし。

そうなるとかなりの出費になってきます。

更に予想される不安は

「クランク回りのアップグレードから始まって、最終的にコンポ総入れ替えという沼に向かうこと」

です。

デュラエース9000のクランク部分の拡大イメージ写真

ちょっと決断できませんでした…。

候補②パワータップP1

ハブ型パワーメーターで有名なパワータップが最近出したペダル型のパワメです。

ガーミンVectorシリーズと比較して「取付トルクの指定がない」「ポッドが出っ張っていない」のが売りです。

しかしEdge520Jを持っているのでVectorの方を買えばペダリングモニター的な「サイクリングダイナミクス」が表示できます。

J サイクリングダイナミクス表示

ダンシングとシッティングの各合計時間もわかるそうです。ヒルクライムで遊べそう。

値段が大して変わらないのに、P1を購入して「左右のパワーだけ計測して終わり」というのも寂しい感じです。

このような流れでガーミンのベクターに決定、買うタイミングを見計らっていたのでした。

開封の儀

今まで

  • Garmin Edge510J
  • Garmin VIRB-J Elite
  • Garmin ForeAthlete10J
  • Garmin vivosmartJ
  • Garmin vivosmart HR J
  • Garmin Edge520J

といったガーミン製品を購入、開封してきました。

しかし、このVector 2Jは価格がぶっ飛んでいるだけあって、箱も今までと異なり高級品。

デパートにある老舗の菓子折りを開封する気分です。

「Garmin Vector 2J」の外箱

箱の内側にもクッションがついています。

じゃぁぁん!

「Garmin Vector 2J」の開封の様子

うひょぉぉ!

「Garmin Vector 2J」の開封の様子

マニュアルその他が…。

「Garmin Vector 2J」の開封の様子

中身を出しますよ~。

「Garmin Vector 2J」の開封の様子

ふむふむ、これがトルクレンチの先につけてペダルレンチにする為のアダプターですね。

「Garmin Vector 2J」に付属するペダルレンチ用アダプター

パークツール製です。

Garmin純正のANT+ドングルです。

写真で見たことありますが、想像していたよりはるかに小さいです。

「Garmin Vector 2J」に付属するANT+ドングル

USBスティックメモリとの比較です。

Garmin製ANT+ドングルの大きさ比較写真

ちっさ!

これが噂のLook Keo互換のクリートですね。

「Garmin Vector 2J」に付属する「LOOK KEO」互換クリート

なぜ「互換」かというと、純正ではないそうです。

Wiggleで売られている商品(LIFELINE製)のようです。

SPD-SLに比べて

  • グリップなしのKeoクリートはとっても滑りやすくて危険
  • グリップありのKeoクリートもグリップが傷みやすい

ということらしいので、Keoクリートにはクリートカバーが必須のようです。

(SPD-SLの時は面倒で使っていませんでした。)

というような事前情報を元にサクッと純正Keoグリップクリート(黒)とクリートカバーを別途購入しました。

Keo グリップクリート(グレー)

そしてこれをWiggleのセールで買ってあったシマノのシューズ(SH-R078L)に取り付けます。

シマノ SH-R078L シマノ SH-R078L

取付完了!

シマノ SH-R078L

ペダルと組み合わせるとこんな感じです。

「Garmin Vector2J」とクリートの接合部分

それにしてもSPD-SLとよく似ていますね。

Keo & SPD-SL

Keoの方がコンパクトな感じです。

Look Keoクリート 純正と互換の比較

こちらはKeo純正と互換クリートの比較です。

Look Keoクリート 純正と互換の比較

互換クリートの方が幅広です。

ちなみに米国本社のサイトではアルテグラのペダル(PD-6800)に取り付けるためのキットが販売されています。

上記サイトの動画を見ていると、ペダルのガワの部分の交換が簡単にできそうですね。

「Vector 2J」の取り付け作業

いよいよ「Vector 2J」をインプルソに取り付けます。

Garmin Vector2J

メカニックに変身!

Garmin Vector2J取り付け

まず先日購入したSK11のデジタルトルクレンチを用意します。

【メンテナンス】ロードバイク用のトルクレンチ選び
ロードバイクを購入してから丸1年。 工具としてトルクレンチを購入することにしました。 トルクレンチって何? 何となく工具であることは想像できますが、ロードバイクの世界に入るまで聞いたことすらありませんでした。 トルクレンチとは ボルト(ネジ...

取説によると締め付けトルクが「34~40N・m」に指定されています。

Garmin Vector 2J 取説

そしてデジタルトルクレンチの先に例のアダプターを付けるわけですが、そうすると柄の部分が長くなるわけで、支点・力点・作用点の位置関係が変わってきて、トルクレンチにセットするトルク値と実際にかかるトルク値が違ってくるんですね。

ちゃんとその辺の計算式も書かれていて大助かり。

Garmin Vector 2J 取説

物理なんて忘れました。

素直に計測して計算してみました。

Vector2J 取り付け

およそ40mm先が長くなっていますね。

Vector2J 取り付け

トルクレンチ先端の中心から柄の中心までは155mmということで。

Vector2J 取り付け

取説通りに計算すると約27N・mになりました。

最初のトルク値34N・mに比べて小さくなっているので、テコの原理に合致してそうです。

で、その値をトルクレンチにセットします。

SK11 デジタルトルクレンチ

すみません。ペダルレンチヘッド(アダプター)を90°回転させて使えばトルク値の換算なしで使えるそうです…(汗)

さて、今ついているPD-5800を取り外すのですが、このペダルはペダルレンチでなく8mmのアーレンキーを使うんですよね。

PD-5800

右ペダルは正ネジですが、裏からアーレンキーを逆ネジ方向に回そうとして危うく増し締めするところでした…。(汗)

取り外した PD-5800 と Vector ペダルを並べてみました。

違いが良くわかりません。

PD-5800 Vector2J

左がPD-5800です。クリートも似ていますが、ペダルも似ています。

Vector ペダルの軸をグリスアップします。

Vector2Jペダル

AZの万能グリスを使いました。

何度やっても上手くならないクランクの固定&ペダルの取り付け作業。

Vector2Jペダル

わずか1年の間に「PD-A530」⇒「PD-R540-LA」⇒「PD-5800」⇒「Vector2J」とペダルが変わりました。

ポッドをクランクとペダルの間に取り付けます。

Vector2Jペダル

クランクが前方来ている時にポッドが真下を向く様に取り付けるのがおすすめらしいです。

このチェーンとのクリアランスの関係で「ノーマル」と「ラージ」の2種類あるようです。

Vector2Jペダル

「Edge 520J」とのペアリング作業

いよいよ「Edge 520J」のスイッチを入れてみます。

無事認識されるのか?

Garmin Edge520J と Vector2J

「設定」を選択。

Garmin Edge520J と Vector2J

「センサー」を選択。

Garmin Edge520J と Vector2J

「センサー追加」を選択。

Garmin Edge520J と Vector2J

「何のセンサーか」って?パワー計でございます、Edge520J様!

Garmin Edge520J と Vector2J

ちょいと手でクランクを回します。

Garmin Edge520J と Vector2J

キターーーーー!!

Garmin Edge520J と Vector2J

いや、まだトレーニング始めませんけど…。

そしてキャリブレーションに自動移行しました。

Garmin Edge520J と Vector2J

ペダルアングルって何でしょう?

Garmin Edge520J と Vector2J

ビンディングシューズを履いて回しました。

Garmin Edge520J と Vector2J

クランク長を設定します。

Garmin Edge520J と Vector2J

170mmに変更。

Garmin Edge520J と Vector2J

ブレてますが「ペダルから足を下して校正を選択してください」と表示されています。

Garmin Edge520J と Vector2J

校正が始まったようです。

Garmin Edge520J と Vector2J

0に静止せず、微妙に数字が変化し続けますが校正は完了したみたいです。

以上で「Vector 2J」と「Edge 520」のペアリング作業は完了です。

ただし毎回パワーメーターを使う前に「校正」作業は必要となります。

パワーメーターのセンサー(ひずみを感知する部品)が外気温の影響を受けるので

「今日は今この状態でパワーゼロだから覚えておいてね。そしてこれを基準にパワーを表示してね。」

というリセット作業が必要らしいです。

特に室内と屋外で温度差が激しい場合には、予めロードバイクを屋外に出しておいて外気温にパワメをなじませてから校正をかけた方が精度が上がるようです。

ライド前の「Vector」の校正作業

「Edge 520」のホーム画面から▲を押して表示されるステータスページ画面です。

パワーメーターがペアリングされていると、下の写真のように「校正」メニューが表示されます。

それを選択して実行すればOKです。

ペダルに触れずに数秒待てばいいだけなので、さほど面倒な作業ではありません。

(追記)ファームウェアのアップデートのおかげか、Edgeを起動してペアリングが完了すると、自動的に「校正を行いますか?」と聞いてくれるようになりました。便利!

Garmin Edge520J & Vector2J

ここから校正をかけれます。

パワーメーター「Vector」を導入してのインプレ

Edge画面上端のアイコン一覧がゴージャスになった!\(^o^)/

すごくどうでもいいですね…。

Garmin Edge520J と Vector2J

ちなみにこの他にもまだあるんですよ。

Garmin Edge520Jマニュアル

Zwiftで使ってみて

「Vector2J」も「Qubo Digtal Smart B+」のどちらもANT+で通信してZwiftに「パワー値」を送信することができます。両者を同時に使ってみていろいろ気づいたことがありますので、また後日まとめたいと思います。

実走で使ってみて

向かい風時のモチベーションがあがりました。

実走時の「頑張っている度」の基準って、どうしても「速度」になりがちです。

一生懸命に漕いで40km/hが出てると、「あぁ、オレ頑張ってる!」みたいに漕ぐモチベーションが上がりますが、それが向かい風の時だと、進まなくて目的地に着くのに時間がかかるし、スピードは出てないから頑張ってる感もないし、どちらかというと苦行に近い感じでした。

それが「パワー」という基準ができたおかげで「向かい風、バッチこーい!」状態です。(嘘です)

パワーメーターのおかげでよりフィットネスとしてのロードバイクが捗りそうです。

コメント

  1. ゆうたろう より:

    このブログを参考に「Qubo Digtal Smart B+」を購入しzwiftライフを満喫していますが・・・パワー出力値に疑問を感じ始め、パワーメーターの購入も検討しています。
    そこで、また参考にさせて頂くのですが、Vector 2Jを使用した出力値とスマトレの計算値パワーとではどれくらい差があるものなのでしょうか??
    返答よろしくお願いします☆★
    また、お暇があるようでしたら、違いということで記事にして頂けるとうれしいです。

    • ゆうたろう様。こんにちは。当ブログを参考にしていただけたそうで、とても光栄です。Qubo DS B+ですが、パワメより盛った数値が出るようです。平均すると30~50Wぐらい実際よりも高い数字が出ている感じです。常に高いわけではなく、ほぼ同じW数を示すタイミングもありますし、瞬間的に70Wぐらい違うこともあったりしました。Zwiftのサポートサイトを見るとElite側機器のプログラムの問題であるようなことが書いてあります。他の機種・メーカーのスマトレもいろいろトラブルがあるようで、なかなかベストバイがない印象ですね…。Vector 2Jですが、Garmin Connect等相性はいいのですが、パイオニアみたいにベクトル表示がでるわけではありませんので、将来のコンポの換装予定や使い方を吟味されて、ペダル型のVectorかそれ以外にするか決められると良いと思います。

      • ゆうたろう より:

        返答ありがとうございます♪
        やはり高いんですね…。
        他の人のブログでもそれくらいのズレだと言っておられました。
        まぁ、数値は違えどワークアウトメインなので、徐々に数値をあげていきます!
        パワメもまた、色々と吟味してみます♪
        随時、更新を楽しみにしてるので、
        また、情報よろしくお願いします☆★

        • 理系整体師 より:

          ワークアウトメインでしたら、過去との自分との比較ができればいいので十分ですよね。飽きが来ない固定ローラー台として、Qubo Digital Smart B+とZwiftはコスパ最強のトレーニングツールだと思います!Zwiftのコースでお会いしましょう(^O^)/