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【Zwift】スマートトレーナー VS パワーメーター(インプレ)

Zwiftプレイ画面 ZWIFT(ズイフト)
競り合っているようで、実は順調に追い抜かれている場面。

【2017年12月9日更新】 Zwift(ズイフト)をプレイするにあたって「スマートトレーナー」と「パワーメーター」のどちらを購入すればいいか、参考になれば幸いです。

Zwift(ズイフト)とは、インターネット上に作られた仮想空間で「バーチャル・サイクリング」を体験できるサービスのことです。

自宅の「ローラー台」をパソコンと組み合わせてインターネットに繋げば、「単調・退屈」だったローラー台トレーニングが楽しいものへと変わります!

「レース」に参加して順位を競ったり、「イベント・ライド」で世界中のライダーと一緒にグループ走行を楽しむこともできます。

Zwift LongRiders AGEAGE Ride

プロ選手も登録されているので、運が良ければ憧れの選手とコース上ですれ違えるかも!

Zwift 別府選手

別府選手も時々プレイされています!

「スマートトレーナー」を使えば、雨の日や夜間でも安全・快適に「室内でサイクリング気分」を味わえます。

その時の気分や目的に合わせて楽しく運動できるZwiftについてご紹介します。

【追記】パワーメーターの有無で必要な機器が一変します

必要な機器について、初めにザックリと要点をお伝えできればと思います。

Zwiftの真価を発揮させるために、一番必要なものは「正確なパワー計測」です。

Zwiftに送信するパワーの正確性によって、レースイベントでの本当の順位、ワークアウトのトレーニング効果、FTP計測の信頼度などがガラリと変わってきます。

Zwiftを始めようと思っている方の中には、既に「センサー」や「ローラー台」をお持ちの方も多いと思います。

パワーメーターを持っている

既にパワーメーターがある方は、ローラー台は何でもいいです。(対応機種一覧になくてもOK)

心拍数とケイデンスはオプションなので、センサー無しでもプレイできます。

ご存じのように最近のクランク型やペダル型のパワーメーターは「パワー値」と一緒に「ケイデンス値」も送信しているので、ケイデンスセンサー無しでもZwiftがパワーメーターをケイデンスセンサーとしても認識してくれます。

スピードセンサーも不要です。Zwiftコース上でのスピードは、設定された体重と送信されたパワー等を元に生成されていて、スピードセンサーの数字を拾っているわけではありません。

できれば心拍計はあった方がいいです。(パワメを使っていても心拍データがないと、レースでチート扱いされる可能性があるようです)

パワーメーターを持っていない

パワーメーターをお持ちでない場合は、「いかにしてZwiftにより正確なパワー値を送信するか」がキモです。

  1. パワーメーターと同等に正確なパワー値を送れる … ダイレクトドライブ方式のスマートトレーナー(Tacx NEO Smart等)
  2. (校正をかければ)まずまず正確なパワー値を送れる … タイヤドライブ方式のスマートトレーナー
  3. (空気圧などを指定通りにすれば)それなりに正確なパワー値を送れる … 対応一覧にあるクラシックトレーナー&スピードセンサーのコンビ

スマートトレーナーが自動負荷対応しているかどうかは、

  • バーチャルコースをリアルに楽しみたい
  • ERGモードを使ってワークアウトをガッツリしたい

かどうかに影響するだけで、「正確にZwiftをプレイすること(意味不明?)」とは無関係です。

レースなどイベントで競いたい方は、「パワーメーター」か「ダイレクトドライブ方式のスマートトレーナー」を強くお勧めします。

ローラー台の買い替えで悩むより、思い切ってパワメを買った方が最終的に安上り、という個人的な意見です。

【準備】Zwiftを始めるために必要なもの

Zwiftをプレイするために必要なものは下の5つです。

  1. インターネット環境
  2. ロードバイク
  3. ローラー台
  4. パソコン類
  5. センサー類

「インターネット環境」、「ロードバイク」と「ローラー台」は必須ですが、「パソコン類」と「センサー類」は使用する組み合わせによって必要な物が変わります。手元にある機器を確認しながら、必要な物を購入しましょう!

①インターネット環境

インターネットの通信速度ですが、極端な高速回線が必要なわけではありません。(具体的でなくスミマセン)

とりあえず現状の通信環境で試してみて、問題があるようなら回線速度の契約を見直すなど検討してみましょう。

②ロードバイク

一般的な700Cのロードバイク以外にも、色々なタイヤサイズの自転車でプレイできます。

(前提として固定ローラー台がそのタイヤサイズに対応している必要があります。)

Zwift タイヤ周長

小径車もOK!

③ローラー台

「固定ローラー台」はもちろん、「3本ローラー」やスポーツクラブにおいてあるような「インドアバイク(スピンバイク)」もサポートしています。

  • 固定ローラ台(クラシックトレーナー)
  • スマートトレーナー(自動負荷調整機能あり/なし)
  • インドアバイク
  • 3本ローラー

既にローラー台をお持ちの方は、Zwift公式サイトを参考に「負荷調節ダイヤルの数字」など必要な設定を行ってください。

Zwift 固定ローラー台 負荷設定

LR340の場合、ダイヤルを「1」に合わせます。

一方で私のようにロードバイク初心者の方で「Zwiftのためにローラー台を買おう!」と考えている方もいらっしゃると思います。

私自身1年半余りZwiftをプレイしてきて、その間

「シンプルな固定ローラー台(クラシックトレーナー)」

「通信機能付き固定ローラー台(スマートトレーナー)」

「パワーメーター」

順調に散財してきました。(汗)

どういった心境でこのような経過になったのか、後の章をご参照ください。

④パソコン類

Zwiftソフトを動かすためのハードウェアが必要です。

デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、スマホでプレイすることができます。

  • Windowsパソコン(デスクトップ・ノート)
  • Appleのパソコン(iMac、MacBook等)
  • iPad・iPhone
  • Apple TV(とモニター)New!

WindowsとMacOSの両方に対応しているので、ほとんどのパソコンでZwiftができるといっていいでしょう。

タブレットやスマホ単体でプレイしたい場合ですが、最近のiPadやiPhoneなら対応していますが、Android端末は非対応です。

またパソコンでプレイする場合、公式サイトのスペック表と比べて手元にあるパソコンで大丈夫か気になるところです。

確かに性能が低いパソコンだと「Zwiftは一応動くけど、プレイ中に画面がカクついたり止まったりする」可能性があります。

でもグラフィックの緻密さにこだわらなければ、公式で推奨されているスペック以下でも何とかなったりしますので、取りあえず手持ちのパソコンでプレイしてみましょう。

もし画面がスムーズに動かないようなら、Zwiftの設定画面で解像度やフレームレートを落としてみてください。

(2017年11月 追記)

Zwiftがサポートするプラットフォームとして「Apple TV」が追加されました。

ただし古い型の「Apple TV」では動かないようです。

またセンサーは「Bluetooth」のみ対応で、「ANT+」のセンサーを使うためには「4iiii製の信号変換機能付きハートレートセンサー」を使って「Bluetooth」に変換する必要があります。

(参考)https://www.dcrainmaker.com/2017/11/zwift-releases-apple-tv-4k.html

⑤センサー類

Zwiftは「リアルでのライダーの動き」を各種センサーで読み取り、「バーチャル世界のアバター」へ反映させます。

例えばローラー台でペダリングをやめると、画面のアバターも脚を止めます。

そのために、サイコンでも使っているセンサーを使用します。

  • スピードセンサー
  • ケイデンスセンサー
  • 心拍計

上の3つは必ずしも全て必要というわけではありません。ローラー台のタイプで必要度が変わってきます。

そしてこれらのセンサーには2種類の通信規格があります。

  1. ANT+
  2. Bluetooth  (正式にはBluetooth SMARTです)

センサーは製品によって通信規格が違います。

ant+fe-c

「ガーミン」をお使いなら、取り付けてあるセンサーの通信規格は「ANT+」です。

「キャットアイ」の場合は「スピード/ケイデンス一体型センサー」をお使いの方が多いと思いますが、型番によって通信規格が違います。

  • ISC-12 … Bluetooth
  • ISC-11 … ANT+
  • ISC-10 … 独自規格?(別の物を買う必要あり?)

【ポイント】

ANT+のセンサーをZwiftで使うには、「ANT+ドングル」という商品が必要です。

BluetoothのセンサーをZwiftで使うには、「スマホ」が必要です。

「ANT+」センサーを使う場合

「ANT+ドングル」とは、パソコンのUSBポートに挿し込んで使う無線のアンテナみたいなものです。

スピードセンサー等から無線で送信される「ANT+」のデータを受け取って、パソコンのZwiftプログラムへ渡す窓口になります。

この時ロードバイクに取り付けた「センサー」と、パソコンに挿した「ANT+ドングル」の距離が遠いと、通信が不安定になる場合があります。

そのような時は「USB延長ケーブル」を使い、「ANT+ドングル」を「センサー」へ近づけてみてください。

また「ANT+ドングル」と「延長ケーブル」が最初から一体になった製品もあります。

2017年初頭からiOSデバイスで「ANT+」センサーを使えるようになりました。(それまでは「Bluetooth」センサーのみでした)

必要なもの

①「Wahoo Key」

OS用のドングルです。似たような製品がありますが、Zwift公式のFacebookでは「これ以外NG」とされています。

②「Lightning <–> 30ピン 変換ケーブル」

最近のiPhone・iPadは端子が「Lightning」仕様なので変換する必要があります。

(注1)この場合スマートトレーナーは「ANT+」では接続できません。「Bluetooth」で接続する必要があります。

(注2)iPhoneやiPadの端子が塞がれるので、充電しながらプレイすることはできません

「Bluetooth」センサーを使う場合

Bluetooth規格のセンサーを使う場合、センサーからの信号はスマホのBluetooth機能を使って受け取ります。

つまりスマホがドングルの役割をします。

そのためには「Zwift Mobile Link」というスマホ用アプリが必要です。

上記アプリはiOS版・Android版ともにリリースされています。

ローラー台別センサーの必要度(パワーメーターがない場合)

(◎:必須、○:欲しい、△:できれば、×:不要)

スピードセンサー ケイデンスセンサー 心拍計
クラシックトレーナー
スマートトレーナー ×

ローラー台別センサーの必要度(ケイデンスを検出できるパワーメーターがある場合)

(◎:必須、○:欲しい、△:できれば、×:不要)

スピードセンサー ケイデンスセンサー 心拍計
クラシックトレーナー × ×
スマートトレーナー × ×

Zwiftではケイデンスも心拍数もリアルタイムで画面上に表示され、ライド終了後はグラフにして見ることができます。

Zwift ワークアウト画面

多くのスマートトレーナーでは負荷ユニットの動きから、スマートトレーナーが疑似ケイデンスを計算してZwiftに送信してくれます。

ただ「完全に正確というわけではない」ので、ケイデンスセンサーを持っていればそちらをペアリングするのがお薦めです。

ちなみに「ANT+センサー」と「Bluetoothセンサー」を混在させることもできます。

全て「ANT+」でZwiftしているのですが、心拍計だけ「Bluetooth」規格の物に変更しても、問題なくプレイできました。

ちなみにZwiftをプレイするのにサイコン本体は不要です!

先に「ANT+センサー」を揃えて後でサイコン本体(Edge820Jや520Jの単体)を購入するというのも一つの手ですね。

Zwiftのために結局パワーメーターを買うに至った経緯

簡単に自分の経験をお話しします。

【当初】できるだけ安くZwiftを始めたい

最初は「できるだけ安く」Zwiftをしたいと思いました。

そこで選んだのはミノウラの固定ローラー台です。

固定ローラー台を組み立てました(MINOURA LR340 LiveRide)
期限切れのポイントが結構あったので、冬のアイテムとして欲しかった固定ローラー台を買ってしまいました。 そして気がつけば1か月開封せずに放置状態だったという…。(汗) 初心者の方が最初に固定ローラー台を購入し、その後物足りなくなって3本ローラ...

後輪にローラー専用のタイヤを装着して使用するタイプで、ローラー負荷の調節はワイヤーでつながったダイヤルリモコンで行います。

その際、Zwiftをするために絶対に必要なセンサーは「スピードセンサー」です。

普通の固定ローラ台(クラシックトレーナー)の場合、Zwiftのプログラムは

「ローラー台の機種」

「スピードセンサーの数値」

を使って仮想パワー(Virtual Power)を計算するからです。

スピード・ケイデンスセンサーを使用する場合は、Zwiftはトレーナーからのスピードを仮想のパワーカーブを利用してワット数へと変換します。Zwift HQラボでは、利用可能なトレーナー全てをテストして、スピードベースのパワーに必要なワット数を計算しています。一部のトレーナーは「zPOWER」に対応しています。 zPowerとは、急加速する際のワット数急増に、直線の仮想パワー曲線よりも速く応答する体験を提供するためのZwift独自の特別な仮想パワー曲線です。

(ZWIFT公式 日本語サイトより)

Zwift側では「このメーカーの、このローラー台を、負荷ダイヤル○○で使った時に、スピードセンサーの値が△△なら、おおよそ××ワットのパワーで回しているはず」というデータが予め分かっているんですね。

ですからパワーメーターがなくても、ソコソコ信憑性のあるパワー値を使うことができるわけです。

Zwiftでは「パワー」と「登録プロフィールの体重」からパワーウェイトレシオを求め、その数値をもとにバーチャルコース上での(およその)スピードを決めています。(アイテムやバイクの種類などもスピードに関係します)

「パワー(W)」÷「体重(kg)」= パワーウェイトレシオ(W/kg)

パワー(W)の絶対値は、体重が重たいほど出しやすい傾向があります。

しかし同じパワーなら、体重が軽い方がクライムに有利です。

体重に関係なく剛脚度を見る指標としてパワーウェイトレシオがあります。

なおZwift上で表示されるスピードはバーチャルコース上での仮想スピードですので、サイコンに表示されるスピードと比べると登りのシーンでは遅くなりますし、下りでは脚を止めてもスピードが維持されます。

【慣れてきた頃】機械で測った自分のパワーを知りたい

前述した仮想パワーはあくまで推定値のパワーです。

私の場合、Zwiftを繰り返しプレイしているうちに「正確な自分の実力を知りたい」という思いが強くなりました。

そこでパワー計測ができ、なおかつコースの勾配に合わせて自動的に負荷が変わるEliteのスマートトレーナー「Qubo Digital Smart B+」を購入するに至りました。

【Zwift】コスパ最高のズイフト用スマートトレーナー「Elite Qubo Digital Smart B+」
Zwift一つでローラー練のモチベーションがここまで向上&維持される現状に、我ながらビックリしている今日この頃です。 計測したパワー値を知りたくなる とっても楽しく運動できる Zwift ですが、プレイしていてちょっと「モヤモヤ」することが...

【結末】より正確なパワー値を求めて

スマートトレーナーを購入してしばらくはZwiftの画面右側に表示されるライダーリストの自分のパワー値の前に、憧れだった「稲妻マーク」(パワメかスマトレを使ってパワー計測している証)が表示されることもあって大変自己満足していました。

zwift power 表示

しかしネットの情報を調べているうちに

「Quboが出す数値はパワーメーターが出す数値よりも盛った数字が出ているらしい」

という情報を見つけ、気になり始めます。(俗に「ハッピーメーター」と呼ばれています)

確かにロクにトレーニングしていない運動音痴な自分が、ガーミンのFTP分類でいきなり「上級」とか表示されても信じられませんよね?

Edge520JのFTP測定

パワー計測の仕組みを考えてみると、脚に近い部分で計測するペダル型やクランク型のパワーメーターに対して、Quboでは後輪タイヤの接するローラーの回転体の動きを元にパワーを計測しているはずです。

特に漕ぐのを止めた場合、パワーメーターの数字は瞬時に「ゼロ」になりますが、後輪とその先にあるローラーの回転体は慣性で回り続けています。

実際は脚を止めていてもローラーの回転体が回っている以上、Zwiftには「ライダーがパワーを出力している」と認識されてしまうわけです。

下の動画は下段がパワーメーター「Vector2J」から送信される数値、上段が「Qubo」から送信される数値です。

下段に対して上段は少しタイムラグがあり、数値も全体的に高めです。

このような流れでスマートトレーナーの計測するパワー値に満足できず、ガーミン製のペダル型パワーメーター「Vector2 J」を買うに至りました。

【ガーミン】パワーメーター「Vector 2」降臨!
いつかは欲しいパワーメーター。 Zwiftにハマっているならなおさらです。 以前はパワーメーターといえばプロが使う機材でしたが、最近はホビーライダーの方々にも広がっているようです。 それだけパワートレーニングが注目されているということなので...

Zwift用ローラー台を選ぶ際のポイント

Zwiftをプレイするために、初めてローラー台を購入される方へのポイントです。

ポイント① 静粛性

自宅でローラー練をする場合は、「騒音問題」をクリアできるかどうかが大切です。

ローラー台を買ったものの、家族や近隣からクレームがついて乗れなくなるパターンは多いようです。

静粛性を求めるなら、固定ローラ台の中でも「ダイレクトドライブ方式」と呼ばれているタイプがお薦めです。

同じ固定ローラー台でも、よく見かける「タイヤドライブ方式」に比べて圧倒的に静かだそうです。

【ダイレクトドライブ方式の固定ローラー台】

  • メリット … 静粛性・消耗品であるローラー専用タイヤが不要・タイヤかすが出ない
  • デメリット … 高価

ポイント② スマートトレーナーの方がいい?

「普通の固定ローラー台」か「スマートトレーナー」か迷った場合、判断の基準となりそうなのは、

将来パワーメーターを買うつもりがある(欲しい)かどうか

だと思います。

パワーメーターを買ったら、Zwiftで使うパワー値は「スマートトレーナー」の値でなく、より正確な「パワーメーター」の値を使うようになります。

そうなると、スマートトレーナーの存在意義は「コースの勾配に合わせて自動的に負荷が変わること」がメインになってきます。

その際、トレーニング(ワークアウト)目的でプレイする方だと、負荷が自動的に変わる機能は「無用の長物」になることが多いようです。

なぜならワークアウト実行中はコースの勾配は無視され、設定した一定の負荷に固定されるからです。

(インターバル・トレーニングの最中に負荷がコロコロ変わったら逆にやりづらいですよね。)

ですからパワーメーターをゲットするつもりの方には、クラシックトレーナーで十分じゃないかなと思います。

逆にスマートトレーナーの「自動負荷調整機能」を活かしたトレーニングも可能です。

それが「ERGモード」を有効にした状態で行う「ワークアウト」です。

「ERGモード」がONになっていると「強制的に指定のW数を出すように」トレーナーの負荷が勝手に変わります。

たとえばトレーニングに「10分間200Wキープ」というインターバルがあったとします。

最初ケイデンス70rpmで200Wになるように回していたとします。

しかし途中でタレてきて50rpmに落ちたとします。

同じ負荷のままだったら、当然出力(W数)は低下します。

そこで鬼コーチ「ERGモードのスマートトレーナー」が登場します。

なんとスマートトレーナーが負荷を勝手に上げ、50rpmでも200Wになるように調節してくれるのです!!

ですからインターバルが長めのワークアウトでは、ERGモードにすると「絵にかいたようなパワーのグラフ」になります。

ただし下手すると、

低ケイデンス → 負荷が重くなる → 重いので回せない → ますます負荷が重くなる…

という悪循環が待っています。

割と長めのインターバルならいいのですが、1分以内のインターバルが繰り返されるようなワークアウト中にコレをやられると、負荷が追従しきれないことが多くてやりづらいです…。

Zwiftにお薦めのクラシックトレーナー(普通の固定ローラ台)

タイヤドライブ方式

もしパワメを持っている今の状態で固定ローラー台を選ぶなら、やはりコスパの良いミノウラの「LR341」でしょうか。(LR340の後継機種)

もうちょっと予算があるなら、負荷装置の当て方が自重式・固定式の両方選べる「LR541」が気になります。

ミノウラの「LR340」からEliteの「Qubo」に買い換えていいなと思った点は、負荷装置とタイヤのくっつけ方の違いにあります。

LR340は固定された後輪のタイヤに負荷装置の金属円盤を近づけ、当て具合を調節しないといけないんですよね。

強く当てると重くなるし、弱いと空転に近くなり、マニュアル通りに調整しないとZwift側で想定している負荷の数字と乖離してくるはずです。

その点Quboのような自重式の場合、後輪をアームで挟んで固定したらそのまま後方下へアームを下せば勝手にタイヤと負荷装置の回転体が接触します。

ですから空気を入れた後なども手間がかからず便利です。

ただ自重式のデメリットは、ダンシングで前方に重心を掛けた時に後輪が浮いて滑りやすくなる点です。

ダイレクトドライブ方式

「タイヤドライブ方式の安さは魅力だけど、やはり騒音が心配…」という方には価格帯が上がりますが、ダイレクトドライブ方式がお薦めです。

そしてダイレクトドライブ方式となると、ほぼ「スマートトレーナー」の中から選ぶことになってしまいます。次章をご参照ください。

スマートトレーナーを選ぶ際の注意点

一方で

「パワーメーターは(多分)買わないよ。」

とか

「パワーメーターも欲しいけど、スマートトレーナーも欲しいんじゃぁぁ!」

という方もいらっしゃると思います

そんな方へのスマートトレーナーを選ぶ際のポイントです。

実はスマートトレーナーと言っても、2種類あります。

固定ローラー台から「パワー」や「ケイデンス」をパソコン等に送信(出力)できれば、それらは「スマートトレーナー」と呼ばれます。

でも、その先に大きな違いがあります。

それは

「Zwiftと常時連携(通信)しながら、バーチャルコース上の勾配に合わせて負荷を自動的に変更してくれるかどうか」

という機能です。(自動負荷調整機能)

【自動負荷調整機能つきスマートトレーナーのイメージ】

Zwiftプログラム「コースが登り坂になったから負荷を大きくしてね!」

スマートトレーナー「了解です。ウィーーン!!」

ですから「Zwift対応スマートトレーナー」と書いてあっても実態は2タイプあり、

「パワーなどの数値もZwiftに送信しつつ、Zwiftからの指示で負荷が自動で変わるタイプ」

「パワーなどの数値はZwiftに送るけど、Zwiftからの指示は受け取れないタイプ」

とがあります。

「似たようなZwift対応ローラー台なのに、妙に値段が違うなぁ?」と思ったら、多分上記のような機能差があるはずです。

「勾配の変化を脚で感じ、どっぷりバーチャルな気分に浸りたい」

という方は「自動負荷調整機能つき」と書いてあるものを選びましょう!

お薦めのスマートトレーナー

①Qubo Digital Smart B+

現在私が使っているトレーナーです。

自動負荷調整機能つきで4万円弱!

ローラー台単体のコスパとしては最強だと思います。

メリット

  • この値段で自動負荷調整機能つきはライバルなしのお値打ち価格。
  • 自重式なのでセッティングが楽。

デメリットは

  • 計測するパワーの精度
  • タイヤドライブ方式ゆえの騒音

でしょうか。

将来湧いてきそうな欲求を考えると、思い切って初めから「ダイレクトドライブ方式のスマートトレーナー」を買うのがベストのような気もします。

②Tacx NEO Smart

正直予算ができたら買い換えたいぐらいの商品です。

見た目もカッコいいのですが、スマートトレーナーを既に使っている立場で惹かれるところは

  • Zwiftでコース上の石畳などの振動が再現されるらしい!
  • 下り坂も6%まで再現可能!(一般的なスマトレは「下りシーン=負荷なし=平地と同じ」です)

という、更にバーチャルリアリティーに浸れそうな点です。

実用面でも、騒音が他社のダイレクトドライブ方式に比べて静かだそうです。

そして、ダイレクトドライブ方式はタイヤドライブ方式に比べて、パワーを計測する場所が脚に近いのでパワーメーターとしての精度が高い点も魅力です。

(この「Tacx NEO Smart」も「Elite Drivo」も誤差1%以下)

うーん、いいですねぇ…。(*´ω`*)

 リモコン代わり「Zwift Mobile Link」について

「Zwift Mobile Link」アプリを使えば、キーボードを使わずに「コース分岐の選択」や「視点の切り替え」などが行え、スマホがリモコン代わりになります。

スマホをお持ちの方は是非インストールして、スマホをハンドルバーにマウントしましょう!

Zwiftプレイ画面

スマホをハンドルバーにマウントすると便利で

Zwiftの楽しみ方①:Stravaと連携しよう

Zwift上でもアクティビティは記録されますが、Stravaアカウントを作ってZwiftと連携しておくと便利です。

サイコンとStravaを連携している方なら、実走とZwiftの記録がStravaで一元管理できます。

Zwiftの楽しみ方②: アバターをカスタマイズ

Zwiftではアバターのカスタマイズができます。

ジャージもあらかじめ何種類か用意されていますし、ライダーレベルが上がると新しいアイテムを入手できます。

それ以外に「Promo Code」と呼ばれるコードを入力することで、違うデザインのジャージを追加でゲットできます。

Zwift ろんぐらいだぁす!ジャージ

プロモコード「GoLongRiders」でゲットできます。(大文字小文字は関係ない?)

入力方法はZwiftにログインしてコース上に出た後、キーボードの「P」を押すとプロモコードの入力画面になります。

プロモコードの中には期間限定で終わってしまっている物もありますのでご注意ください。

Zwiftの楽しみ方③:イベントに参加しよう

パソコンやスマホから近々開催されるライドイベントが確認できます。

下はパソコンからイベントに参加する際の様子です。

Zwift イベント参加メニュー

参加したい場合はカーソルを合わせて、クリックすればOKです。

Zwift イベント参加メニュー

カーソルを合わせると「JOIN?」と表示が変わります。

イベントへの参加はスマホのアプリからも可能です。

下はスマホからアニメ「ろんぐらいだぁす!」とのコラボ企画「LongRiders AGEAGE Ride」に参加した時の画面です。

Zwift LongRiders AGEAGE Ride

イベントをタップすると、ルールなどが書かれています。

Zwift LongRiders AGEAGE Ride

イベントに参加する前に、プロフィールの自分の名前を変更しておきます。

名前の最後にイベントを表す文字列を追加します。

今回の場合「AGEAGE」を名前の最後に追加してね、ということです。

スマホだとメニュー左下「SETTING」→「PROFILE」を選択すると、自分の名前を変更することができます。

「First Name」から「Last Name」に移動して文字列を追加します。

Zwift LongRiders AGEAGE Ride

スタート2分前に倉田亜美ちゃんの声でレース説明がありました。(^^♪

黄色い矢印の人がイベントのリーダーです。この方のペースを目安にライドを楽しみましょう!

Zwift LongRiders AGEAGE Ride

イベント中は勝手にジャージが変わります。今回は「ろんぐらいだぁす!」のジャージですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

コメント

  1. しまさん より:

    こんにちは、zwiftの記事大変参考になりました、当方のブログでこちらの記事を引用紹介したいのですが、よろしいでしょうか?

    • こんにちは。コメントありがとうございます。
      伊吹山お疲れ様でした。
      拙文を引用して頂けるなんて光栄です。宜しくお願い致します!

  2. けんじ より:

    こんにちは。今、Zwift導入を検討していて大変参考になりました。スマートトレーナーからANT+経由でPCにつなごうと思っているのですが、心拍数のセンサーは、ANT+対応のセンサーを購入すれば良いのでしょうか。よろしくご教示ください。ありがとうございます。

    • けんじ様
      ご訪問ありがとうございます。ご質問の件ですが、仰るようにANT+対応の心拍センサーを購入されればOKです。ガーミンのハートレートモニターが無難だと思います。楽しいZwiftライフを、Ride on(^^)/

  3. あきひと より:

    エリート キューボ スマート B+はZWIFTの勾配を6%までしか対応していないと聴いていますが、どうなのでしょうか?
    それによっても実際のパワー表示が違いますよね(^_^;)

  4. あきひと様
    こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
    確かに6%相当の負荷までしか再現できませんが、重たいギアならかなり踏み応えありますよ。
    パワー表示の精度についてですが、毎回30分位かけて所定のキャリブレーションを行えば精度が高まるようです。でもちょっと大変ですよね…。キャリブレーションはせずに、自動負荷連動でバーチャルコースの雰囲気を楽しむ程度と割り切るしかないような気がします。本格的なパワートレーニングを行うなら、正確なダイレクトドライブ式のスマートトレーナーを購入するか、シンプルな固定ローラーとパワメの組み合わせが良さそうです。Qubo Digital Smart B+はバーチャルサイクリングを楽しむにはいいですが、パワートレーニングの機材としては中途半端かも知れません。

  5. udkawan より:

    質問があります。クラシックタイプのローラー台はメーカーや機種に関係なくスピードセンサーを用意すればスイフトをスタートできますか?ズイフトのhpで対応ローラー台一覧に記載のない中古の機種を購入予定なのですがズイフトができるかが心配です。

    • udkawan様
      ご覧いただきありがとうございます。リスト一覧にないローラーでも「Unlisted Trainer and Unlisted Rollers」を選択してプレイすることは可能なはずです。ただしその場合、表示されるパワー値は正確でない上、「ズル」ができないよう上限が400Wに制限されると思います。雰囲気をちょっと体験してみたい程度なら十分でしょうが、レースやトレーニングを本格的になさる予定なら、サポートされているローラー台に変更されるか、購入予定のローラー台に加えてパワーメーターを購入されるのがよろしいかと思います。